人間生きていれば、知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまうもの。「俺は絶対にない」「私だけは大丈夫」と思っていても60億人以上の人と共存している以上、ふとしたことが誰かをチクリとでも傷つけてしまうことがあるのだ。

もちろん、そればかりを気にしすぎて自分が生きづらくなるのは考えものだが、なるべくなら「知らずに人を傷つけない人間でありたい」と願う人は多いことだろう。そんな人は今回ご紹介する漫画『アフリカ少年が日本で育った結果』をご一読いただきたい。

・星野ルネさんの作品

漫画『アフリカ少年が日本で育った結果』を手掛けたのは、日本とカメルーンで育ったという星野ルネ@RENEhosino)さんだ。星野さんはこれまで多くの『アフリカ少年が日本で育った結果』を自身のTwitterで発表しているが、今回ご紹介するのは2018年5月18日に投稿された “共鳴” というタイトルである。

幼い頃はオスマン・サンコンさんが、そして思春期にはゾマホンさんが「自分の中では不人気だった」という星野さん。なぜなら彼らが自分への “イジリネタ” になるからだ。

テレビでサンコンさんやゾマホンさんを見つけると「明日の学校のトピック提供するなよ……」と落胆したというが、現在では「よおボビー」と声をかけられても「ボビーじゃねえよ」とモノマネで切り返し、“掴み” として利用しているという。

詳細はぜひご自身の目で確認いただきたいが、この作品に対する星野さんのメッセージは「同じ事柄でも状況により受け取り方は変わる」というものである。実に深い内容なので、こういった機会にじっくり考えてみるのもいいハズだ。

また、星野さんは補足として、


「同じ状況でも泣く人、怒る人、喧嘩になる人、様々でしょう。僕もすべて経験済みです。無礼とわかっていてやる人には怒るけど、どれくらい無礼かわかってない人に怒る、というのは自分の中ではありません。指摘したりはします。鈍感な人もいます。それは僕だけではなく今の人間社会の問題」


……と投稿している。個人的には “痛いほどわかる漫画” だが、あなたはどう感じただろうか?

参照元:Twitter @RENEhosino
漫画:星野ルネ , used with permission.
執筆:P.K.サンジュン

▼ツイートはこちら。

▼他にも様々な作品を発表しているぞ。