あ……ありのまま今起こった事を話すぜ! 今朝ローソンに行ったら湖池屋の新商品があったんだ。『海苔がないのに海苔の味がするのり塩味ポテトチップス』

な……何を言っているいるのかわからねーと思うが、海苔が入っていないのに海苔の味がするというんだ。もしそれが真実だったら……グレートですよ、こいつはぁ!

・湖池屋『海苔がないのに海苔の味がするのり塩味ポテチ』

『海苔がないのに海苔の味がするのり塩味ポテトチップス(税込165円)』は2020年1月21日に湖池屋がローソン限定で発売した新作ポテチである。

原材料を見ると確かにのり要素ゼロ! これでのりの味がするなら、今後どんなのり不足が起きても人類に「のり塩味ポテチ」の希望は残されるということになる。こいつはマジでグレートだ!

でも1つ気になることが……そもそも湖池屋にはノーマルタイプの『のり塩ポテチ』がある。さらに上級のり塩こと『逸品のり塩』という商品まであり、のり塩に対し並々ならぬ情熱を持つ企業なはず。

湖池屋の人はこの “のり無しのり塩” についてどう思っているのだろうか。気になったので直接聞いてみた!

・湖池屋の人に聞いてみた

お話を伺ったのは湖池屋の広報担当の方である。


──なぜ “のり無しのり塩” のポテチを開発されたのでしょうか?

湖池屋「ローソンさんとのコラボで “驚きのある商品を作りたい” という話が出たのがきっかけです」



──確認なのですが、海苔成分全くのゼロで間違いありませんか?

湖池屋「ゼロです。魚の油や香味油、魚介系の素材を使いながら、のりの風味を表現させていただきました」



基本情報を聞いて、なんとなく場があたたまってきたところで、ここからが本番だ。


──ちょっとお聞きしづらいことではあるのですが……

湖池屋「はい」



──担当者様ご自身は、御社のノーマルタイプの『のり塩』とどちらがお好きでしょうか⁉︎

湖池屋「(しばらく笑ったあと)そうですね、普通の『のり塩』ですね。どちらが〜と言われると(笑) やはり(湖池屋の)看板の味ですので!」


ボカさずに答えてくださってありがとうございます!



さらに聞いてみると『海苔がないのに海苔の味がするのり塩味ポテチ』は、のりの味を表現しているものの、本物ののりを使っている『のり塩』とでは風味に違いがあるそうだ。

その違い、俄然気になる〜! 湖池屋 広報担当者も「ぜひ食べ比べてみてください!」と話していた。

・ノーマル「のり塩ポテチ」と食べ比べたら

ということで、両商品を食べ比べてみたところ……



ああ、違う!


確かに『海苔がないのに海苔の味がするのり塩味ポテチ』はのり風味ではある。磯の爽やかな香りもする。

だが「ココが違うなぁ」と感じたのは、あのあおさ特有のほろ苦さの有無だ。あの心地良い苦味を感じられるのはノーマル『のり塩』の方。『海苔がないのに〜』では感じられなかった。ここが「実物」と「のりの味を表現」の違いなのだろう。

とはいえ、逆にそれ以外はほぼ同じ味というのは「湖池屋の技術スゲー!」の一言である。

どちらも美味しいが、どちらが好きかは好みが分かれそうだ。ぜひその違いをご自身で感じてみてほしい。気になる人はローソンへGO! 個人的には、味付けされていない焼き海苔が好きな人はノーマルタイプ、味海苔好きは『海苔がないのに海苔の味がするのり塩味ポテチ』が好みかもという気がしたのだった。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼パッケージも小ネタが効いていて目を引く。ズラっと並ぶ姿は圧巻だ!