令和2年もすでに半月を過ぎ、2月がそこまで迫っている。1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」と言われるように、この調子でアッという間に春を迎えることだろう。そういえば、今年に入ってまだアレをやっていない。

昨年は8500円の弁当を食ったり1万円の持ち帰り寿司を食ったりと、血迷いまくっていたというのに、今年はまだやってない。そう、お待ちかねの血迷いグルメである。

今年1発目の血迷いはコレ! 伊勢丹新宿店の青果売り場で発見した、今が旬のイチゴ!! かなりお高い品々が並んでいるなかで、目に入ったのは1粒1080円の代物だ。こんなの買うヤツいるのか? と思いながら、血迷って自ら買ってしまった……。2020年の “血迷い始め” である。

・イチゴはどれも一緒じゃないの?

私は個人的に、イチゴなんてどれでも一緒でしょ? と思っている。だって、どれ食べても美味しいじゃないか。多少のキズモノであっても、甘くてみずみずしい。口当たりが悪くてもミルクや生クリームをかければ、美味しくなる。そういうものだと思っている。しかしそれはすでに過去の話だ。なぜなら出会ってしまった、すごい逸品に……。


青果売り場の一角に、いとウヤウヤしく陳列されているイチゴがあった。名を「MIGAKI-ICHIGO」という。


\\ お値段なんと、1粒1080円也! //


品種にもよるけど、2~3パック買えるような値段だぞ。それで1粒しか買えないとは、よっぽど良いモノなのだろう。贅沢だ、こんなの私みたいなもんが口にして言いわけがない。言いわけがないのだが、味は気になる。そんなにウマいのなら食べてみたい。だがイチゴ1粒に1000円は出せない……。出せないはずだったのに、気が付けば1個購入して帰ってきてしまった。


・食べる宝石

MIGAKI-ICHIGOは、「食べる宝石」と呼ばれている。その名の通りに、パッケージは宝石を想起させるものだ。食リポでお馴染みの彦摩呂さんなら、「食べる宝石や~」と言うのだろうか? できれば、ほかの言葉でこの美しい見た目を表現して欲しい。あいにく私にはその語彙力がない


ちなみに品種は「とちおとめ」である。


公式ページによると、MIGAKI-ICHIGOは熟練のイチゴ農家の職人技と、最先端のIT農法を掛け合せて生産されているそうだ。それによって、安定して高品質なイチゴを生産することが可能になったとのこと。


・レベルが2段階くらい上

容器から取り出してみると、形がとても良く、表面の色つやも良い。深い赤みを帯びており、見ているだけで口のなかに唾液があふれそうになる。


食べるのが惜しいが、思い切って口のなかに放り込んだ。


すると、強い甘味とほのかな酸味をともなった果汁が口中にほとばしる。硬すぎず、柔らかすぎない。絶妙な歯触りの向こうから、甘酸っぱいイチゴ果汁が押し寄せてくるようだ。


イチゴなんてどれでも同じ。ハズレなく美味いもの。その考えは間違いだった。たしかにどのイチゴも美味しいが、MIGAKI-ICHIGOはその美味しさのレベルが2段階くらい上である。甘さのなかにも繊細さがあり、酸味にトゲがない。見た目だけでなく、味にも輝かしいものを感じさせる。


ちなみに、MIGAKI-ICHIGOはYahoo! ショッピングで通販を行っている。イチゴは間もなく予約開始となる予定だ。Amazon楽天では加工品の販売も行っているので、その味を知りたいという人はチェックしてみて欲しい。ただならぬイチゴである。

参考リンク:Yahoo! ショッピングAmazon楽天
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]