2021年10月3日より、味の素が「米粉でつくったギョーザ」の販売をスタートした。その特徴はズバリ小麦・卵・乳を不使用で食物アレルギーの人に優しい餃子となっていること。普段は皮に小麦粉を使用するだけに何がどう変わったのか、これは一度食べねばなるまい。そう思っていたのだが……

ない! 近所のスーパーになかなか置かれない!! 一体全体、いつになったら入荷されるんだ……とネットで調べていたら、なんと普通にAmazonや楽天で売っていた。灯台下暗しとはこのこと!

・米粉でつくったギョーザ(12個入り)

今回購入した楽天での価格は450円(送料別)。ノーマルの餃子に比べて約2倍と、ちょっとばかり値が張る商品となっている。ただ、その特徴は冒頭でも書いたように……

小麦・卵・乳を不使用、そして皮を米粉で作っている点だ。では、具体的に何がどう違うのか見ていくとしよう。とりあえず原材料を比較してみると……

肉がノーマルだと豚と鶏のタッグなのに対し、米粉は鶏肉のみとヘルシー仕様。卵白やオイスターソースなんかも新作には使われていないようだ。パッと見だと大きな違いはないようだが、それにしても……

実物もどこからどう見ても普通の餃子で、小麦粉が使われていないことに気づけないから驚かされる。さて、材料が異なるなか、どんな味に仕上がっているのか。


・簡単調理で作れる餃子

作り方は中火で約6分。細かすぎるところではあるものの、ノーマル&生姜餃子と比べて1分短いのは小麦粉を使用していないことが関係するのだろうか。それを計算している時間だと考えたら、やっぱり味の素ってスゴいなぁ〜。

なお、同商品はノーマルのギョーザ同様に水と油いらずで調理することができるため、フライパンに餃子をのっけてフタをして……


焼けたところでひっくり返せば……


たったそれだけで羽根つき餃子の完成だ(ちょっと焦がしてしまったけど)。で、肝心のお味はというと……

食べてみたら通常のものとはちょっと味が違う。鶏肉しか入っていないことは分かっていたが、豚のパンチ力がない分よりヘルシーな仕上がりになっているような気がする。具体例を挙げるとしたらそうだなぁ……お弁当の中に入っている餃子のような。

率直な感想としては、制限されている中で上手に作っているなといったところ。それでもちゃんと餃子しているあたり、さすがは味の素。正直、皮に小麦粉使っていないことは言われないと気づかないレベルにまで持ってきている。

肉の影響なのかどこか物足りなさは感じるものの、安定した味で普通にウマいのは確か。コンビニ餃子より断然上と言おうか、味の素の餃子は即席の中でトップレベル……いや、ナンバーワンだと言ってもいい。


・これから増えていくかも

ちなみにカロリーはノーマルの餃子が1個あたり40kcal、米粉が38kcalと差はわずか2kcalなことが意外だったが、それより何よりアレルギーの方が安心して食べられるのは大きい。

技術が発達している上に冷凍食品の需要が増えている今、これからいろんな形の餃子が増えていくかもしれない。そうなってくると、商品を探して灯台下暗しなんてこともなくなりそうだ。

参考リンク:米粉でつくったギョーザ
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼米粉でつくった餃子の原材料

▼こちらはノーマルタイプ