2019年8月14日に発売開始した吉野家の特選すきやき重(税込860円)。この商品は吉野家創業120周年を記念し、50万食限定で全国発売(一部店舗では取り扱いなし)されている。

すでに売り切れたと思っている人も多いかもしれないが、そんなことないぞ! 各店舗11時から数量限定で販売しており、店舗によっては余裕で食べられる。諦めるな、まだ戦いは終わってないぞ!!

・あそこなら食える!

この商品を私(佐藤)が知ったのは、8月16日のことだった。14日の段階で食い損ねた人たちの間で、「売り切れ」との噂がまことしやかに流れ、「食い逃した~……」との声をチラホラ耳にしたのだが、このお店には絶対にある! と確信していた店舗がある。それは東京・原宿竹下口店だ。

夏休みを満喫する若者と、外国人観光客がひしめき合う原宿では、ほとんどの人がタピオカミルクティーとクレープでお腹を満たしているといっても過言ではない。ここなら食えるはず! そう信じて11時にお店に行くと、やはりあった! 特選すきやき重が。


・牛皿一丁を思い出す

私はすきやき重を目した瞬間、あるお店のことが頭に浮かんだ。それは、東京・西新宿8丁目にあった吉野家の牛皿専門店「牛皿一丁」(現在は閉店)だ。


牛皿に特化したお店で、牛丼とはまた違った肉の旨味を堪能できるお店だったのに、約1年で閉店してしまった。


あの時のウマい肉と同じレベルの肉が、このすきやき重に使われているとひと目見てわかった! 今回のすきやき重には、サーロインが120グラムも使われているそうだ。すでに見た目からしてウマそう! いや、ウマいに違いない!!


・そのままか? タマゴか?

肉を1枚持ち上げてみると、これが結構デカい! さすが120グラムはダテではない。これを一口で食うにはあまりにも惜しい。そのまま食うか? それともタマゴに浸して食うか? それも悩ましいところだ。


そのままか? タマゴか? そのままか? タマゴか? 20回くらい自問を繰り返した挙句、タマゴに浸すことが決定した!


タマゴに浸すと、肉がまるで黄金色に輝いているように見える。そしておもむろに口に放り込むと肉の旨味とタマゴの甘さが相まって、思わずニヤけずにはいられない。私は静かに自分に言い聞かせるように「ウマい……」とつぶやいた。


肉でご飯を包んでもよかったのだが、ちょっと面倒だったので、タマゴを重の上から大胆に流し込み、スプーンでご飯もろともすくい上げて、口のなかにかっ込んだ!


なんて罪深い味なんだ。贅沢にもほどがある。これを食っちまったら、もう元の吉牛には戻れないかも……。一瞬そんな不安が脳裏をよぎる美味しさだ。


ちなみにこの特撰すきやき重はいつまで販売しているのか、吉野家のお客様相談室に問い合わせたところ、終売時期は未定とのこと。とはいえ、売り切れ次第終了なので、食べたい人はお早めに。狙い目は11時だ!

参照元:吉野家
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24