少し前にSNS上で、練乳にココアパウダーを混ぜて固め、生チョコっぽくするというのが話題になっていた。そのとき筆者は思いついてしまったのだ。「ココアパウダーの代わりに唐辛子を入れたら、どんな味がするんだろう」と──

甘いものに辛いものを足し合わせると、美味しくなることが多い。「練乳ブロック 唐辛子Ver.」も美味しくなるのでは。そもそも、甘味と辛味はどちらが勝つんだろうか。思い立ったが吉日、さっそく作って食べてみた!

・赤いかたまり

「練乳ブロック 唐辛子Ver.」を作るにあたって、必要な食材は練乳と唐辛子のみ。ココアパウダーの代わりとして使うため、粉状のものを……と今回は一味を用意した。

生チョコ風練乳ブロックの作り方を参考に、練乳を電子レンジ(500W)で30秒温めた後、一味を混ぜ込む。

練乳にまとまりが出るようになるまでひたすら一味を足すと、あっという間に赤く染まっていく。しかし、辛いものと乳製品や甘いものを足し合わせると、辛さを感じにくくなることが多い。これも恐らく、辛さがマイルドになるはずだ。そう信じ、ひたすらに一味を混ぜ込んでいく。

もはや練乳の気配を感じることが出来ないほど真っ赤になったところで、いわゆる「ツノが立つ」くらいの固さに仕上がった。辛そう……。

真っ赤になった元・練乳の表面に、仕上げとして一味をまぶしていく。もはや見た目は完全に一味のかたまり。

表面を一味で覆い尽くしたあとは、冷蔵庫で1時間ほど冷まして固め……完成! 固まったところで、一味のかたまりなビジュアルに変わりはない。

ナイフでざっくりと切り分け、練乳が一味の辛さをうまくマイルドにしてくれていると信じて……いざ、食べる!

あれ……表面は完全に一味なのに、「練乳ブロック 唐辛子Ver.」を噛み締めると練乳がジュワッと溶け出し、一味の辛さがまろやかになっていく〜! 練乳の甘さが一味を包み込んでいくが、一味も完全に消されることなく、ピリッとアクセントを効かせていて美味しい。──なんて思っていたが……

辛っっっ!!! 噛み続けていると、練乳の口溶けが良すぎて練乳がどんどん口内から失われていき、口の中に一味ばかりが残ってしまった。不覚……!

「甘味 vs 辛味」、確かに練乳は一味の辛さを抑えることが出来たため、勝者は甘味と言えるだろう。しかし、「練乳ブロック 唐辛子Ver.」は練乳の口溶けの良さがアダとなる味わいとなってしまった。残りは調味料として活用しようと思う。

・胃がヒリヒリする

「練乳ブロック 唐辛子Ver.」を食べてからずっと、胃のあたりがヒリヒリして仕方がない。

もし「練乳ブロック 唐辛子Ver.」に挑戦する場合は、少量のみにすることをオススメする。

Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼納得いくまで追究した結果、食べてから6時間経過しても胃がヒリヒリする事態に……