ネット視聴料」の新設や「電気とガス会社から居住者情報をもらう計画」など、何かと世間の悪評を買うことが多い最近のNHK。そのNHKが、受信料の値下げに関しては見送る方針が濃厚になったという。

毎日新聞によれば「放送サービスの拡充で視聴者に利益還元すべきだ」という意見が、執行部と経営委員会双方で大勢を占めたというが……いやいやいや。受信料で還元してくれればいいですから。これは批判が殺到する気配しかしない……。

・受信料収入は過去最高

昨年度はおよそ200億円もの余剰金が出る見込みとなっていたNHK。だがしかし、ネット常時同時配信や4K対応などに多額の費用がかかることが判明し、先述の「放送サービスの拡充で視聴者に利益還元すべき」という意見で落ち着く見通しだという。

受信料収入は2016年度決算速報で6769億円と3年連続で過去最高を更新、さらには職員の平均年収は1800万とも言われるNHKだけに、世間の反発は必至だ。……というか、早くもNHKには批判的な声が渦巻いている。

・ネットの声

「いやです。受信料で還元してください」
「もういい加減スクランブル放送にせいや!」
「ネット配信よりスクランブルが先だろ!」
「こういうのはすぐに先送りするのな」
「NHKくらい欲深い企業ってないよな」
「国民の何割が賛成するというのか?」
「どこかの政党はNHKの民営化を打ち出せ。議席は間違いなく増えるぞ」
「NHKなんか無くても困らないんだなぁ」
「無くても困らないNHKに毎月3000円近く払うとか……」
「↑簡単に言えば奴隷制度だよな」

創設された時代ならいざ知らず、NHKが今の時代にマッチしたサービスなのかは疑問に感じる人は多いハズだ。個人的には「さすがNHK」と感心する番組もあるにはあるが、無いなら無いで別に困らないし、他局にチャンネルを合わせればいいだけの話である。

さらに言えば、huluやNetflixと比べるとメチャメチャ高く感じてしまうのは何故なのか? そうしたサービスには気持ちよくお金を払えるのに、NHKには払いたくない心情とは? 

おそらく大多数の人が「お金を払ってでもNHKは必要!」と素直に思えない現状。そろそろNHKの存在意義に対する国民的な議論が始まってもいいタイミングなのかもしれない。あなたはNHKに何を望み、どうあって欲しいと考えるだろうか?

参照元:毎日新聞
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.