外出自粛期間中に、私(佐藤)は英会話を習得するつもりだった。気が付けばゲームに夢中になった2カ月間……。つまり、何も身についていないということだ。

がしかし! 遅くはない!! 人生、今だと思った時が始めどきなのであるッ! ここにきて私は学習アプリで発音練習。そしてそのままの勢いで、オンラインレッスンを受講してみたぞ!

・フラミンゴで受講

利用したのは「フラミンゴ」というサービス。本来は講師とマンツーマンで、カフェなどを利用して受講できる語学のマッチングアプリだが、コロナ禍なのでオンライン対応してくれる講師も数多く登録している。


さっそく講師を検索してみたところ、スケジュールの合いそうな候補が20~30件上がってきた。そのなかから、高評価の講師を選んでスケジュールを登録した。


レッスン場所の候補にオンラインの項目が見つからなかったので、とりあえず手ごろなカフェを候補に選んでレッスンリクエストを申請してみた。


講師がリクエストを承認すると、個別のチャットでのやり取りが可能になる。時間の詳細や場所の都合は、ここで決めることになる。


申請時は新宿のカフェを指定していたが、オンラインでのレッスンが希望である旨を伝えると、講師は快諾してくれた。むしろオンラインの方が、都合がよかったようだ。


・言葉が出ない……

そうして迎えたレッスン当日、開始の1時間前にスカイプで確認のメッセージが届いた。指定の時間で間違いない旨を伝えて、いよいよレッスン開始。今回は初回なので2500円(今回の講師は通常レッスン4000円)。ちなみに決済はカードか、PayPalで購入したポイントで行う。


講師はウクライナ出身で在日8年の女性。翻訳業がメインのお仕事なんだとか。受講するにあたって、私が1番心配したのは「沈黙」だ。何を言われているのかわからず、どう回答するのかもわからず、私も講師も気まずくなって黙ってしまう。そんな様が容易に想像できる。

そして実際、私は黙ってしまった。趣味の話題になり、ポールダンスをやっていることを話したら「なぜポールダンスを始めたの?」と問われ、本来であれば……


「事務所近くの喫煙所でタバコを吸っていた時、ポールダンスの練習スタジオに務めている方に声をかけられたからです。「佐藤さんも一緒にやりませんか?」と言われたのがきっかけで、それ以来続けています」


と言いたかった。しかし、これを英語で言おうと思うと……。


言葉が出ない……


黙ってしまったのはこれだけではない。ポルトガルに行ったことがあると話したら、「どこか印象に残ったところは?」と問われ……


「ポルトガルには、『消臭力』のCMの再現をしに行ったんだ。それから、作家・檀一雄が住んでいたサンタクルスを見に行きたかったんだよ。檀のドキュメンタリー番組を昔見てね、その時に映像に映っていた空があまりにも青かったから、檀の見た空を自分でも見たいと思ってたんだ」


これを英語で言おうと思うと……。


全然言葉が出ない……


私のボキャブラリーがジリ貧すぎて、頭の引き出しは空っぽだ。「消臭力のCMの再現」って英語でなんて言うんだよ……。もはや沈黙は免れない……と思いきや、先生は私の英語力をくみ取って、次から次へと話題を引き出してくれた。すごい! こんなにしゃべれない私に、英語だけで話、英語だけで話させてくれている!


講師のおかげで沈黙が入る余地はなく、無事に60分間のレッスンを終えることができた。結果として大満足だったとはいえ、予習なしでの英会話は厳しい。少しは単語を頭に入れないと……そんな反省の残るレッスンでもあった。

人生、今だと思った時が始めどき。ゲームに夢中になった2カ月間を過ごしてしまったが、まだ遅くはない。これから私は英会話の習得に励むつもりだ。講師は私のつたない英語を聞き取ってくれたし、その姿勢がとてもありがたかったのでまたお願いしたいと思う。

参照元:フラミンゴ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS(フラミンゴ)

▼レッスンを受けている時の様子。デタラメな英語を講師は聞き取ってくれた……