このところ、外食チェーンに行けば右も左も麻辣(マーラー)だらけ。何なら「マー活」だなんて言葉も生まれ、ブームはまだまだ続いている。ちなみに「マー活」とは、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手(マー君)がアイドルの応援に精を出す姿……ではなく、しびれる辛さを楽しむことなんだそうな。

さてさて、暖冬とはいえ寒ければ辛いものを食べたくなるのが人の性(さが)。この冬、私は吉野家の『麻辣牛鍋膳』をちょいちょいリピしているのだが、ぶらりと寄ったセブンイレブンで美味しそうな商品を見つけた。「痛快旨辛麻辣飯」がそうである。

・痛快旨辛麻辣飯の詳細

痛快旨辛麻辣飯は2019年12月に販売開始した。今じゃセブン冷食の定番になりつつあるレンチンできるカップタイプで、食べたらそのままポイできるのが特徴だ。値段は税込246円。量は170gと少なめなので、どちらかといえば男性よりも女性の方をターゲットにした商品かもしれない。それにしても……

商品名の「痛快」を見たらどうしても「!」をつけたくなる上に……


ビッグダディを思い出してしまう。まぁ、それはどうでもいいとして実食へと移ろう。


・麻辣具合はどう?

これまでのカップタイプ同様、調理は超カンタン。点線に沿って軽くフタを開け、あとはレンジに指定された時間ぶちこめば出来上がりだ。んでチンして、フタを全部開ければ花椒の香りがふわりと漂ってきた。

ただ、問題は味でセブンイレブンがどこまで攻めてきているかだろう。舌がビリッビリッになるくらい本気出していたら、過度な痺れと辛いものが得意でない私はノックアウトされてしまうかもしれない。ドキドキしながら一口食べてみると……

意 外 と 普 通


なんだか「痛快!」じゃない理由も納得。一言でいうならば特化型ではなく万人受けするような味なのだ。一口、一口でしっかり舌がビリビリするも、辛くて食べられないことはないし、汗がダラダラ流れるようなこともなかった。程よい「やめられない、とまらない」でキレイな着地を選んだなという印象だ。

とはいえ、あとからじんわりと辛さが顔を覗かせるし、これまたじんわりと汗をかくからバランスはいいのだろう。容量でもターゲットは女性メインだろうと推測したが、偏っていないあたりはオフィスでササッとかつスマートに食べてもらうことを想定しているような気がする。

・人によっては追い麻辣を

花椒、豆板醤、甜麺醤で、本場の辛さと香り、食感を再現したとのことだが、確かに中国っぽい感じがするし心地いい辛さだった痛快旨辛麻辣飯。セブンらしく安定していたものの、辛いものが大好きな人は物足りないかもなので「追い麻辣」できる準備をしといた方がいいだろう。

参考リンク:セブンイレブン「痛快旨辛麻辣飯」
イラスト・Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.

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