我々日本人を惹きつけてやまないラーメン。もはや国民食と呼んでもいいかもしれない。個人的な意見では、食堂やひなびた中華屋のラーメンも趣があるが、やはりウマいラーメンを食べるならラーメン屋に行くのが一番だと思う。いや、思っていた。

そう、実は想像もしなかった場所で、衝撃的にウマいラーメンを食べることができるのである。その場所とは、なんと寿司屋だ! しかも回転寿司ではなく、回らないガチの寿司屋。テレビ番組『有吉弘行のダレトク!?』でも紹介された、非常に珍しい寿司屋のラーメンを味わってきた!

・セレブな街にある寿司屋

高級住宅地として有名な東京都港区白金。私(あひるねこ)も東京に住んでいるが、こんなに縁がない場所は他にないだろう。東京メトロ・白金高輪駅を降りて少し歩いていくと、通り沿いにひっそりと佇むのが寿司屋「おさむ」だ。

・回ったりしない

おお……。わかってはいたが、めっちゃ寿司屋である。これ絶対中で寿司回ってないわー。タッチパネル式じゃないわー。ビッくらポンもないわー。入りづれえ……スシローなら余裕なんだが。時間は午前11時すぎ。ちょうど開店してランチが始まった時間である。よし、勇気を出して入ってみるか。

・寿司屋のラーメン

案の定、思いっきりカウンターの席に着く。本来なら「おまかせで」なんて言いたいところだが、今日の私はラーメンを食べに来たのだ。さっそく注文した『寿司屋の塩麺』は、税込1500円とラーメンにしては少々値が張る。しかし、これがそこらのラーメン屋では決してお目にかかれないような、至高の一杯だった!

塩麺には、5~6種類の魚のアラと野菜で取った出汁が使われている。その出汁を鯛潮汁、塩ダレと合わせてスープにしているとのこと。塩ダレには、寿司屋ならではの旨みがたっぷり入った煮汁が加えてあるそうだ。魚介スープのラーメン自体は特に珍しくないが、寿司屋がやると本気度が違わないか。

・スープが絶品

具はねぎ、みつば、みょうが、そしてチャーシューの代わりに穴子! さて、まずはスープから飲んでみよう。うむ……いや、こんなん絶対ウマいだろ! このスープ超ウメぇぇぇぇええええ!! 魚の旨みがこれでもかと出まくっていて超絶品。柚子も効いている。

魚介オンリーなのでスッキリしているものの、アラから出た濃厚な脂が、図らずもラーメンらしいコッテリ感を演出しているのは面白い。これなら無限に飲めそうな気がするぞ。なんなら、このスープだけで料理として成立している気がする。

・日によって変わる味

と思わせておいて、細麺とスープの相性もバッチリで止まらぬウマさに。なんと贅沢なラーメンなのだ。聞くところによると、魚のアラは日々違うため、スープの味も毎日少しずつ異なるという。魚の脂の量が増える冬は、スープが夏より濃くなるとのことだ。まさに一期一会のラーメンなのである。

・限定メニュー

こだわりの『寿司屋の塩麺』は、1日12食限定だ。ラーメンを食べ尽くしたラーメンマニアたちも、さすがに回らない寿司屋は盲点だったのではないか? この至高の一杯、ぜひ味わっていただきたい。塩麺が絶品だったので、今度は夜に行って握ってもらいたいものだ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 おさむ
住所 東京都港区白金1-25-23
時間 11:00~15:00、17:00~21:00
休日 日・祝

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼ラーメンは1日12食限定

▼寿司屋の塩麺(税込1500円)

▼具はねぎ、みつば、みょうが

▼チャーシューの代わりに穴子!

▼日替わりの押し寿司か細巻が付く

日本、〒108-0072 東京都港区白金1丁目25−23