食べ放題のお店ならば、ランチで1000円を超えるのは珍しくない。逆に言うと、1000円を下回る価格で食べ放題を提供しているお店は「コスパが良い」と言っていいのではないだろうか。

パッと思い浮かぶのは、秋葉原の中華料理「唐瓊家(とうけいや)」で、このお店は550円(記事執筆当時)で弁当詰め放題を実施している。大手スーパーの「ベイシア」では、カレー盛り放題198円(記事執筆当時)だ。

これらの詰め放題・盛り放題は、容器のサイズという制限があるので、厳密に言うと食べ放題ではないが、「コスパが良い」ことは間違いない。そしてそんなコスパの良いお店に、新たに名を連ねるお店を発見した。南阿佐ヶ谷の「中華飲茶 天津」だ。こちらでは、破格の値段で詰め放題のセルフ弁当をやってるぞ~ッ!

・「全日本で唯一」

お店は東京メトロ南阿佐ヶ谷駅から徒歩で約5分。杉並区役所の真裏にある、古い中華料理店だ。店前に行くと、お店の看板メニューらしき商品の貼り紙がデカデカと掲げられている。

スープたっぷり湯包(たんぽ)。聞き慣れない料理の名前である。「全日本で唯一」という売り文句に気をひかれたのだが、残念なことに販売は17時から。現在13時、注文することができないじゃないか。諦めよう……

そう思って駅に向かおうとした時、別の貼り紙が目に飛び込んできた。


「お弁当詰めセルフ」


──自分で詰めるバイキング式の弁当を提供しているのか!

それにしても……値段は間違いじゃないの?


350円! 安すぎないか!? ランチが650円と750円の2つの値段設定なのに、弁当はおおよそ半額。詰め放題でこの値段って間違ってない!? と思いながらも、とりあえずお店に入ってみた。


・定番中華料理が並ぶ

店内の端に料理用のカウンターが設けられており、ここでおかずとご飯を好きなだけ取るシステムだ。弁当のフタが閉まればOKとのこと。

料理はレバニラやホイコーロー、餃子などの定番中華料理。価格を考えると、そこまで高いクオリティを求めるべきではないだろう。容器に入るだけ料理を詰められるたら十分だ。

さっそく詰めていく。マーボーナスかと思ったらカレーだったことに驚きながら盛り付けていき……出来た!


ご飯と9種のおかずをまんべんなく乗せて、フタがキッチリと閉まるように仕上げた。色彩鮮やかな「俺弁当」の完成である。

・500円でも安い!

これが仮に500円でも安いと思うはず。実際は350円だからクソ安い! ちなみにおかずは、ランチの日替わりと共用なので、遅い時間に行くと品数が少ないかもしれない。いろいろ食べたい人は早めの時間に行く方がいいだろう。

・今回訪問した店舗の情報

店名 中華飲茶 天津
住所 東京都杉並区阿佐谷南1-14-12 パティオ エルスール 1F
営業時間 11:00~翌0:30
定休日 なし

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1丁目14−12