これは超個人的な見解だが、「激辛」とか「酸っぱい」とか、その手の刺激系のお菓子やドリンクというのは、だいたいが辛くないし酸っぱくない。子供だましレベルの刺激でお茶を濁したような仕様がほとんどだと思っている。きっと同じようなことを思っている方はそこそこいるだろう。

それでも「激辛」とか「酸っぱい」を見ると、試してみたくなるのが人の性(さが)なのか。今回も大して期待せずに手に取った「がぶ飲み シゲキックスレモンスパークリング(税別140円)」。飲んでみると……ン゛ン゛ーーーーーーーーッ!? ……イイぞ! マジで酸っぱい! しかもウマい!!

・7日から発売開始

ポッカサッポロによると、「がぶ飲み シゲキックスレモンスパークリング」は炭酸飲料の「がぶ飲み」シリーズと、UHA味覚糖のグミ「シゲキックス」がコラボした商品。2019年10月7日から販売が開始されているものだとか。

製品の公式HPでは、


目覚めるような酸っぱさと、強炭酸の刺激でココロを解放!


というキャッチコビーが強調されていた。

飲んでみた今、私のココロが解放されたかどうかは正直よくわからない。しかし「目覚めるような酸っぱさ」に関しては全くその通り。いや……「目覚めるような」どころではない。もし寝起きで意識のはっきりしない状態でコイツを飲んだら、間違いなく目覚めるだろう



目覚めた状態で飲んでもしばらくは涙目になり、口を激しくすぼめて、押し寄せる酸味に対して己(おのれ)の無力さを思い知らされるのだ。大の大人も、生まれたてのシカのごとくプルプルとうち震えるしかなくなってしまう。素晴らしい……「酸っぱい」と言いつつちゃんと酸っぱい。最高である。


・ちゃんと「ジュース」してる

ただ、単に酸っぱければいいのであれば、それこそただのレモン汁でも飲んでいろという話。「がぶ飲み シゲキックスレモンスパークリング」は、ジュースとして持ち合わせるべき甘さをもまた、しっかりと兼ね備えている。

何口か飲んでいると次第に舌が酸味に慣れてくるのだが……そこで初めてわかるフルーティな甘さがウマい。ただのやりすぎた酸っぱい汁ではなく、ちゃんとジュースとして成立しているのだ。

激辛じゃない激辛や、酸っぱくない酸っぱい系は論外だが、旨みを欠いた辛さや美味しさを伴わない酸っぱい系もまた、やはりダメなのである。ちゃんとそれぞれの方面に突き抜けた辛さや酸味を持ち合わせつつ、美味しくあるべきというもの。

「がぶ飲み シゲキックスレモンスパークリング」は酸味方面において、そのあたりのバランスがかなり上手く取れている。残念なのはこれがコラボ商品であるという点。きっと一時のみの販売なのだろう。ぜひレギュラー化して欲しい。

参照元:ポッカサッポロ
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.