ここ数年のうちに、コスパ最強レストランとしての地位を不動のものにしつつあるサイゼリヤ。ミラノ風ドリアや辛味チキンが税込300円、おまけにワインがめちゃ安いという隙のなさを考えれば、そうなるのは自然のことかもしれない。

しかしながら、サイゼリヤのメニューを1つ1つ見ていくと “弱点” とも言えるジャンルが目につくのもまた事実。たとえば、ピザはその1つではないだろうか。サイゼリヤのピザは安いが、味と値段を考えると最強とは言い難い。というか……

個人的には、シャトレーゼのピザの方が全体的なコスパが良いように思う。説明するまでもないかもしれないが、シャトレーゼとは洋菓子のあのシャトレーゼだ。「ピザも売ってるの?」って感じかもしれないが、そうなんです。

シャトレーゼのピザは冷凍の割に、悪くないんです。というか、価格や味を考えるとかなり優秀な部類なんです。通販で購入できるから、便利なんです。ラインナップ的には、以下のような感じなんです。


・オーブンでそのまま焼けるピザ マルゲリータ(税込205円)
・オーブンでそのまま焼けるピザ サラミ(税込205円)
・糖質86%カットのピザ マルゲリータ(税込367円)
・糖質88%カットのピザ 5種のチーズ(税込367円)


……ご覧のとおり糖質カットメニューが目立つ。そして、この糖質カットピザを私が何度もリピしているために、今この記事を書いているといっても過言ではない。


・糖質カットピザの凄さ

その味は、ひと言でいうならばエアリー。しっかりとピザではあるものの、とにかく軽いのだ。サイゼリヤのマルゲリータがラジコンだとするならば、シャトレーゼの方は改造しまくったミニ四駆のよう。ニッパでガッツリとボディ削った的な。

見方を変えると、シャトレーゼの糖質カットピザはパンチが足りない……となるかもしれない。しかし、そもそもサイゼリヤのピザだってパンチ力がある方ではないだろう。悪い言い方をすれば、サイゼリヤも本格的なピザではない。


となると、両者を比べた場合に価格が大きなネックになってくるわけだが、実はシャトレーゼの糖質カットピザの方がサイゼリヤよりリーズナブル。サイゼリヤのマルゲリータピザは税込400円と、30円以上の差がある。

重さを量るとサイゼリヤの方がいくらかボリューミーであり、たしかに1グラムあたりの価格ではサイゼリヤに軍配が上がる。そのあたりはさすがサイゼリヤであるが、グラム単価の若干の差に気を取られていたら素人であると、あえて私は言いたい。もっと言うならば……


食べたときの「罪悪感」も考えて選ぶのがプロ。そして言うまでもなく、罪悪感の少なさを基準の1つとしたら、シャトレーゼの糖質カットピザが圧勝する。ゆえに、そのあたりの意識が高いプロにとっては、サイゼリヤより断然シャトレーゼとなるだろう。

なお、「“プロ” の意識が普通すぎるだろ!」とか「どちらかと言えばセコいだけだろ!!」といった苦情は一切受け付けていないので、そのつもりで。


・緊急事態宣言で

ちなみに、コロナ禍以降サイゼリヤはテイクアウトを拡充したものの、最近の緊急事態宣言発令を受けて東京都や埼玉県内などでは20時閉店となっている。つまりその時間以降、エリアによってはサイゼリヤのピザを持ち帰ることができない。


一方、先に述べたようにシャトレーゼのピザは通販で買えるから、時間なんて関係ない。いま話題の夕食難民になりそうなら、事前に買っておけばいいだけ。また、テレワークで体重が増えた人には、糖質カットピザなんてちょうどいい気もする。

これはシャトレーゼに風が吹いている! ……と言えるかどうか分からないが、気になる人は通販でお試しを。もし味が合わなくても、価格を考えれば大した損にはならないだろうから。

参考リンク:シャトレーゼ「ピザ」、サイゼリヤ「営業時間などに関する店舗の対応について」(PDF)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼シャトレーゼの『糖質86%カットのピザ マルゲリータ』

▼2枚入って税込367円だ

▼薄いパン生地タイプで、とにかく軽い

▼成分的にはこんな感じ

▼『糖質88%カットのピザ 5種のチーズ』ってのもある。こちらも税込367円

▼サイゼリヤのマルゲリータピザ。こちらも美味いが、価格的には上のシャトレーゼピザの方が安い