チェリオの自動販売機で、なにが売っていようと「まあチェリオだしな」と思うようになった。なんちゃってオレンジや、ただのお湯を通して、記者もチェリオ耐性がついてきたと言えるだろう。

ちょっとやそっとの商品で、驚くことはないと思っていた。思っていたのだが……またもや、してヤラレてしまったではないか。なんやねん “なんちゃってクリームソーダ” って。なんで、マヨネーズ型のボトルに入っとんねん。

・チェリオがおちょくってくる

過去にも販売されたことがあるという “なんちゃってクリームソーダ” だが、2020年6月15日に復活したとのこと。関西をはじめ中部、沖縄エリアのチェリオ自動販売機や、チェリオ公式オンラインショップなどで購入することができる。記者は自販機(100円)で手に入れた。

お気付きのように、パッと見はしょう油だが飲むとオレンジジュースな “なんちゃってオレンジ” のお仲間。 “なんちゃってクリームソーダ” の中身はその名の通りクリームソーダだが、上記したようにマヨ型ボトルに入っているのだ。

ラベルには「なんちゃってクリームソーダをまねてマヨネーズ(本物)をジュースのように飲むのは絶対にやめてください!」という注意書きまで、プリントされている始末。おちょくるのもいい加減にしてほしい。そんなことをするのは、某真選組の副長くらいである。

・楽しそうなチェリオ

なぜ、このような商品を販売するに至ったのか。冗談半分で企画が持ち上がるところまでは想像できるが、止める者はいなかったのか。どうして、このまま世に放とうという話になったのか。不思議でならなかったため、問い合わせてみたところ以下のような答えが返って来た。

“なんちゃってクリームソーダ” については、気分転換にもピッタリな遊び心溢れる商品として、販売させていただいています。

マヨネーズ型のデザインは『おいしい たのしい あたらしい』をモットーとして商品開発を行っているチェリオとして、飲んでいる人を見かけたら思わず二度見してしまうようなジュース、話題になるようなジュースを作りたいと思い、ペットボトルの形とデザインをマヨネーズに似せました。

ふむ……なんと言うか、底抜けに明るい返事をいただいてしまった。記者は企業に入るどころか商品企画などしたことがないのでわからないが、最近の会社ってみんなこんなハッピーな感じなの? なんだか、この言葉だけでこちらまで楽しくなって来るじゃないか。

・泡がすごい

ホッコリしたところで、実際に飲んでみるとしよう。液体が白濁しており、見た目もマヨっぽいワケではない。しかし、それよりもまず驚いたのが “泡” だ。グラスに注ぐとよくわかるが、あわあわした部分がとってもクリームソーダっぽい。

口に入れると、カスタード風味で優しい味わいだ。もっとマヨ並みにこってりているのかと思いきや、サッパリ目で飲みやすい。うん、美味しいやん。氷を入れたグラスに注いで、上にバニラアイスを乗せたりしてもイケそうだぞ。

まんまと、チェリオが目指すところの『おいしい たのしい あたらしい』を体感させられてしまった。ボトルを見るとやはり「なんでやねん!」と思わずにはいられないが、そんなところも楽しいではないか。記者がすすめるまでもなく、街中で見かけたら思わず手に取ってしまうこと必至だ! 

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼またチェリオがよくわからない商品を販売

▼なぜマヨ型ボトルなんだ……

▼美味しかったです

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