「イケア」はスウェーデン発の家具ブランドだ。郊外型の大型店舗を展開して、機能的な商品を安く販売している。そんな同社は2020年6月、東京・原宿に国内初の都市型店舗「イケア原宿」をオープンした。

その原宿のお店で、世界に先駆けて公式ロゴ商品の販売を開始した。Tシャツやバッグ、折りたたみ傘や水筒などだ。それがかなり安い! ついにイケアがファッションや日用品に参戦するのか! そうすると、いろんなブランドと競合することになるだろう。これは面白くなって来ましたね~!!

・水筒や折りたたみ傘が安い!

イケア初の公式ロゴ商品は「EFTERTRADA / エフテルトレーダ コレクション」という。取り扱い商品はTシャツ、パーカ、タオル、水筒など約10点。その値段が驚くほど安い。たとえば水筒はイケアのファミリーメンバーの場合税込299円(通常税込399円)。折りたたみ傘はメンバー価格税込699円(通常税込799円)。

安い! 水筒や折りたたみ傘はどこでも手に入る手回り品だ。それでも1000円を超えるものはザラにある。それが1000円以下でイケアのロゴが入っているとなると、ちょっといい。


ファッションアイテムもTシャツとパーカーの2品取り扱っている。価格はそれぞれTシャツはメンバー価格で税込999円(通常税込1499円)。パーカーはメンバー価格で税込1999円(通常税込2499円)。

やっぱり安い! ロゴ入りなら、もう少し高めの値段設定をしても良さそうなところ、Tシャツ1枚1000円で抑えてくるとは。これはもしかして、ファストファッション界に食い込んで行こうとしているのでは? そうなったら、ユニクロやワークマンなどの強烈なライバルになる可能性が出てくるかも?


・トートバッグ

エフテルトレーダコレクション商品の全国店舗・オンラインストアでの販売開始は8月7日だ。それに先立って、イケア原宿では7月31日から販売をスタートしている。実際に購入して、その使用感を確かめてみた。まずは、トートバッグ。メンバー価格税込499円(通常税込599円)。


7月からのレジ袋有料化にともない、マイバッグを持ち歩く人が増えている。手頃なバッグを探している人に、このトートはしっくりくるかも。持ち手が長く、生地も厚手でしっかりしている。容量が大きく、食品のまとめ買いにも対応できるだろう。内ポケットがついているので、普段使いにも良さそうだ。


・バスタオル

70センチ × 140センチのバスタオル。ホワイトとイエローの2色あり、価格はメンバー税込999円(通常1299円)。



サイズが大きく、成人男性でも身体がすっぽりと収まる。風呂上りの身体拭きにはもちろん、就寝時のタオルケット代わりとしても使えそうだ。


・Tシャツ

表にはバーコード。背面にはイケアのロゴをデザインしたTシャツ。ちなみにこのバーコードはイケアの人気商品ビリー本棚のものなのだとか。


サイズは「S/M」と「L/XL」の2種。身長168センチ中肉中背の私(佐藤)がS/Mサイズを着てちょうど良い感じ。今のところTシャツデザインは1種類しかないので、今後バリエーションが増えてくれることに期待している。


・ユニクロやワークマンと競合するのでは?

公式ロゴ商品はこれが第1弾。今後商品ラインナップを充実させていく予定とのこと。そうなると、ファストファッションのユニクロやワークマンだけでなく、日用雑貨のフライングタイガーやダイソーなどと競合してくることも予想される。そうなるとイケアは、「遠くの家具店」ではなく、「近くのファッションブランド・雑貨店」になってくるのかも。これからの商品展開が楽しみだ。

参照元:IKEA「EFTERTRADA/エフテルトレーダ コレクション」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24