散々言い尽くされてきたことではあるが、イタリア人はオシャレである。実際にイタリアに行き、そう感じたのは私だけではないだろう。さすがにファッションの都とか、ファッション大国などと言われるだけのことはある。みんなカッコいい!

そんなイタリアで、私も服を買ってみることにした。そして帰国し、その服を着て職場へ行こうと思ったら、鏡を見て愕然としたのだ。何が起きたのかというと……


パツンパツンやないか!



「まぁ、アリの範囲かな?」と思わなくもない……



ような……



やっぱりパツンパツンやないか!!


──と、鏡の前で叫ぶ羽目になったのである。なぜか? ただ単に、イタリア滞在中に体重が急増したからだ。購入した時はちょうどいい感じのサイズだったが、その後にイタリアで食いまくっていたら、気づけばピチピチになってしまったのである。

ご存知の通り、イタリアは美食の国。これ以上説明する必要はないだろう。


・安い服だけど

まぁ私の場合、「イタリア」と言っても購入した店はフィレンツェのH&M。バリバリのファストファッションなので、価格的には安い。私が買ったシャツは、たしか10ユーロほど(約1200円)程度だったように思う。

だからそこまでダメージは大きくなかったものの、高い店で服を買った人や、服目的でイタリアを訪れた人が私と同じミスを犯した場合はショックが大きいに違いない。注意されたし。


・イタリアで服を買う際の期待

余談だが、私がH&Mに行った理由は気候的に長袖が欲しかったから。つまり防寒目的だった(イタリアには半袖しか持って行ってなかった)のだが、自分の中に期待がなかったといえばウソになる。オシャレ化への期待が……! イタリアの服を着るだけで、変われる期待が……! カッコよくなれる期待が……!!

だから、世界中にあるチェーンと分かっていても、H&Mの店舗に入ったときは緊張した。「俺、イタリアで服買おうとしてるで」と思ったら、何かがこみ上げてきたというか、以前の記事で紹介した「初めて美容院に行った思春期の男子」のような気持ちになったというか……お分かりいただけるだろうか?

「全然分からない」という人もいるかもしれないけれど、とにかく私としては購入すること自体が特別な体験であった。なので、シャツに対する思い入れも強い。これは服というより、もはや1つの勲章なのだ。だから、これからずっと大切に持ち続けて……



でもやっぱりパツンパツンやないか!



終わり


Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.