コンビニのオリジナルブランド(PB)といえば、惣菜や弁当、飲み物やお菓子などが一般的。近年はトイレットペーパーやティッシュなど日用品を扱う企業もある。そんななか、独創的な自社商品の販売を行うエキナカコンビニの「ニューデイズ」が、超意外なものの販売を開始した。

それはオリジナル漫画である! その名も『異世界コンビニ NewDays』である。どうして漫画を販売しようと思ったのか!? 実際に読んでみると……おお! これは良いアイディアだ!!

・なぜ漫画?

ニューデイズの公式Twitterは、次のように告知している。

「本日より、コミックス「異世界コンビニNewDays」が発売 NewDaysやBOOK EXPRESSでぜひっ!!」(ニューデイズ公式Twitterより)


ちょっと待って。コミックス発売? こんなタイトルの漫画あったっけ? ありそうだけど、ニューデイズが舞台ってことか? よくわからないので、実際にお店に行ってみるとレジ前にあった。これ、どう見てもオリジナル商品でしょ。



・ゴリゴリ漫画世代にオジサン

原作昼熊先生、漫画キキ先生の完全オリジナル作品で、舞台はもちろんニューデイズ。異世界に出店したという設定で、ちょっと風変わりな客が訪れる店として描かれている。

愛読作品は『ベルセルク』。『北斗の拳』、『キン肉マン』、『魁! 男塾』、『ブラックエンジェルス』など、ゴリゴリの男臭い漫画を読んで育った私からすれば、同作品のタッチはあまり得意でないのだが、いざ実際に読んでみると……



物語形式で細かく商品の説明を行っている。取り扱い商品の説明は、お店のPOPなどでよく目にするが、そのほとんどが読まれることなく、スルーされているはず。漫画であれば、わりとすんなりと頭に入ってくる。物語形式なので、説明臭い感じがしないのも優れている。

なるほど、ニューデイズの魅力をより深く伝えるために漫画を作るとは、なかなか良いPRではないだろうか

・他のコンビニに負けない戦略

ニューデイズは、株式会社JR東日本リテールネットが運営を行っている。JR東日本といえば最近グループ会社が、JR赤羽駅に無人キヨスクをオープンしている。また自販機事業では、缶入りの「ふかひれスープ」を販売するなど、斬新な取り組みを行っている。

街場のコンビニにはない魅力を、駅やホームで展開しているニューデイズ。これからさらに魅力的な商品やサービスを提供していくのかもしれない。

参照元:Twitter @newdays_jp
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24