ブームというものが好きではない。2019年で37歳になった私(中澤)は、「流行ってるから」という理由で物事を始めることに薄っぺらさのようなものを感じてしまうのだ

そのため、タピオカブームにもなんとなくアンチ的な気持ちがあった。騒ぐほどのこと? 誰にも言ってないけど心の中ではそう思っていた。そんな私が初めてタピオカを飲んでみた結果……

・ハロウィンでのこと

隠れアンチの私に飲む機会が訪れたのは先日のハロウィンのこと。ロケットニュース24編集部は、タピオカの仮装をしてハロウィンの渋谷に潜入。もちろん、私も編集部の一員のため、身も心も全力でタピオカになり狂乱の渋谷にダイブした。タピオカ飲んだことないけど

・買ったから飲んだ

そもそも、タピオカ自体が嫌いなわけではない。繰り返すが、ブームになんとなくアンチな気持ちがあるだけなのだ。したがって、道すがら小道具として買ったタピオカに口をつけたのは自然な流れと言える。飲まなきゃもったいないしね。太いストローでタピオカを吸い上げ食べてみたところ衝撃が私を襲った


ウンマ……ッ!!!

白玉のようにモチモチした食感でありながら黒糖の甘みが中まで浸透している。食べる前はその見かけから、味がついてないことを想像していただけにタピオカ自体に甘みがあることが衝撃だった。

そんなタピオカは、ミルクティーのサラッとした甘さとナイスコンビネーション。トロけるようなタピオカの甘みをミルクティーが爽やかな後味にしてくれる! タピオカを吸うのが止まらねェェェエエエ!!

この組み合わせを考えた人、天才だろ。今まで私はなぜこれを敬遠してきてしまったのか……めちゃくちゃ損した気がする

・好きなモノを遠ざけていたのは自分

ブームになるのも頷ける味だ。そこで私はふと気づいた。ブームを嫌うあまり、好きなモノを遠ざけていた自分に。この癖のために、私はどれだけの好きなものとの出会いをスルーしてきたのだろう

改めて、めちゃくちゃ人生損してる気がした。新しく好きなことを見つけるのに、キッカケが何かなんて関係ない。私のようにブームを敬遠してしまう人は、一度触れてみると考えが変わるかもしれないぞ。流行っていることには理由があるのだから。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.