日本に生息していると伝えられている最も有名な未確認生物といえば……ツチノコだ。胴が太い “幻のヘビ” は、北海道と南西諸島を除く日本各地で目撃例があり、発見者が語る特徴もさまざま。たとえば「日本酒が好き」で「2mほどのジャンプ力を持つ」らしい。マジかよ。

そんな未確認生物ツチノコが捕獲されている……かもしれない。という情報を頼りに車を走らせ、向かったのは福岡県飯塚市の『風の館』なる怪しいギャラリー。んで、結論から言うと、ツチノコはいた。っていうか、愉快な気持ちでおでんを食べてきたので報告したい。

・風の館

ウワサのギャラリー風の館は、JR城戸南蔵院前駅から車で15分ほどの距離にある。ちなみに城戸南蔵院駅といえば、世界最大の涅槃像(ねはんぞう)がいる『南蔵院』の最寄り駅だ。もしかしたら涅槃像の強烈なパワーにツチノコが反応して姿を現したのかもしれない

──とまあ、そんな仮説はさておき、ナビの案内でたどり着いた場所は、とても静かな一軒家。おそらくここが風の館だろう。看板に「営業中」と書いてあったので近づいてみると、今度は「来る人に喜びを」と「こんにちちち……」なるメッセージを発見。怪しい。スゲー怪しい。

・宮内庁御用達(じゃない)店

おそらくここにツチノコはいない……そう感じつつも玄関へ。おや、また何か置いてあるぞ。「宮内庁御用達(じゃない)店」という木製の札と、謎のツボ。


木製の札はスルーするとして、不気味なツボの方に目をやると……おいマジかよ

ツチノコ(この中です)顔を近づけないで開けてください」だと……! この中か、伝説の生物・ツチノコはこのツボの中にいるのかッ! いきなりの発見に少しビビってしまったが、よし、さっそく開けてみるぞ。勇気を出して、パカッ


こ、こ、これは! まさかァァァアアアア!


ツチノコ(土で作ったノコギリ)でした


もう帰っていいですか?


・ユーモアあふれる「心のレストラン」

気持ちを切り替えまして……実はここ、風の館は “民家を改装したギャラリー” で、オーナーである詩人・山本よしきさんのユーモアあふれる作品が数多く展示されているそうだ。ツチノコも作品の1つで “ユーモアは幸せの源” という思いが込められていたらしい。

また「はじめての方は常連扱い・2回目からは従業員扱い」という方針で、オーナーらしき方に「お邪魔します」と挨拶をしたら「おでんを食ってけ」と言われて衝撃的であった。親戚の家レベルでくつろげるギャラリーである。いや、親戚の家以上かもしれない。

・佐賀北高校の野球部部室にも……

それはさておき、展示されている “言葉” はどれも前向きで励まされる。聞けば2007年夏の甲子園で、奇跡の逆転優勝を果たした佐賀北高校野球部の部室にも、山本さんの詩「ピンチの裏側」が張ってあったらしい。

かくいう筆者も「ツチノコショック」はあったものの、熱々おでんと温かい言葉にすっかり心が癒されていた。

──というわけで、今回訪れた風の館は、なんだかんだで「ツチノコ発見レベル」で衝撃的だったから、もし気になった方がいれば足を運んでみてほしい。行きか帰りに「南蔵院の巨大涅槃像」を拝めば、きっとありがた~い1日になるだろう。

・今回ご紹介したスポットの詳細データ

店名 風の館 ギャラリーよしき
住所 福岡県飯塚市八木山1389
時間 10:00~18:00
休日 火曜日

参考リンク:風の館 ギャラリーよしき
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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