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数あるスポーツの中でもルールが簡単な部類に入るサッカー。ボールが相手ネットを揺らせばゴールということで単純明快。素人から見ても、難しいのはオフサイドくらいだろう。しかし……だがしかし!

知らないことは数多い。先日、超一流のプロが珍プレーを見せたことで、意外なルールが注目を浴びている。少しばかり特殊なバックパスをした選手が、なんとイエローカードをもらう羽目になったというのだ。さて、あなたはその理由がわかるだろうか。

・フランスリーグで起きた珍プレー

2017年1月21日、フランスリーグ(リーグアン)のFCナント vs パリ・サンジェルマンの試合で噂の珍プレーは起きた。パリ・サンジェルマンが1点を先制し、迎えた前半30分。イタリア代表のヴェッラッティ選手が、自陣前でボールをGKにバックパスした時のことだった。

ただ、通常と違うのは足元にあったボールをわざわざ頭で返したこと、そして相手のプレッシャーはゼロということ。動画「Mischievous Marco VERRATTI taught a lesson by the referee : Week 21 / 2016-17」を見てみると、グラウンドに倒れこむようにしてバックパスする姿を確認できる。

・反スポーツ的行為

頭で戻せばGKは手を使えるため、おそらくヴェッラッティ選手はキャッチさせようとしたのだろう。しかし、結果は先述した通り、審判は不適切と判断しイエローカード。反スポーツ的行為とみなして、FCナントのボールで試合を再開させた。

・あっぱれ

少々驚くかもしれない結果だが、よく考えたら意図的にボールを浮かせてヘディングでバックパスし続ければ相手はボールを取ることができず。容易に時間稼ぎもできてしまうから反則なのも納得できる。状況を見れば、彼がヘディングで返球したのは不適切と見られてもおかしくない。

それにしても仕事とはいえ、審判はよくルールを覚えていたものだ。数年に一度あるかないかの状況にもかかわらず、的確な判断ができたことは “あっぱれ” 。まさしくプロフェッショナルの仕事だと言えよう。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

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