新型コロナウイルスの影響により、マスクが不足している。これに無関係なはずのトイレットペーパーがデマの拡散によって、店舗から姿を消す事態となった。そこで静岡県富士市の製紙メーカー「丸富製紙」はTwitterで、在庫が潤沢にあることをアナウンス。大手スーパーの「イオン」では店頭に大量の商品在庫を陳列し、顧客の不安を払拭することに乗り出している。

私(佐藤)も気持ちを落ち着かせるために、大量に在庫があると言われる東京・東雲のイオンに行ってみたのだが、あいにくその日はお休みだった。そこで他のイオンの様子をたしかめようと、練馬の店舗を訪ねたところ、どうやら店舗によって事情が異なることがわかった

・特設売り場を設けるイオン

2020年3月3日の段階で、NHKは品川区にあるイオンの店舗(イオンスタイル品川シーサイド)について、次のように伝えている。

「「イオン」の東京・品川区にある店舗では特設の売り場が設けられ、トイレットペーパーやテッシュペーパーが人の背丈を超えるほど山積みに。夕方の販売開始前には多くの客が列を作り買い求めていた。在庫は十分にあるとして、不安を持たずに冷静に買い物してほしいと呼びかけ。」(NHK公式Twitterより)


私の訪ねた東雲は、リニューアルオープンの都合でその日は休業していた。しかし店の入り口から山積みになったトイレットペーパーが見えていた。


イオンならどこに行っても在庫は潤っているのだろうか? 気になったので、東雲から練馬に移動して、トイレットペーパー事情をたしかめてみることにした。


・練馬は品薄

「イオン トイレットペーパー」でTwitter検索してみると、イオン店内で山積みになったトイレットペーパーの画像をいくつも確認できる。これは練馬も同じ状況ではないか? と思いきや、店舗によって在庫状況は異なるようだ。日用品売り場を見ると、


「トイレットペーパー ティッシュペーパー お一人様1点限りとさせていただきます」


とある。実際に商品を見ると、平積み・棚置きのペーパーの数はそう多くない。


そのほかの紙製品は、ほぼ空っぽの状態だった。ここの店舗ではキッチンペーパーの類まですっかりなくなってしまっていた。


この店舗では、今後在庫が補充されることになると思う。イオンだけでなくイトーヨーカドーの一部の店舗でも、トイレットペーパーの特設売り場を設けて、顧客の不安の払拭に乗り出してる。製紙メーカーがいうように、在庫は潤沢とのことなので慌てて購入することなく、またフリマアプリなどで高額な商品を買わずに、店頭在庫が補充されるのが良いだろう。今後も怪しいデマ情報には気を付けよう。

・今回訪問した店舗の情報

店名 イオン練馬店
住所 東京都練馬区光が丘5-1-1
営業時間 9:00~21:00(地下1階・1階 9:00~23:00)

参照元:Twitter @nhk_shutoken@maru_tomi0103
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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