昨日2018年1月22日は、関東地方の広い地域で大雪となった。東京都内ではお昼ごろから本格的に降り始め、午後になると道路は雪で覆われてしまう。それに伴い「帰宅命令」が出される企業が続出。夜になると雪はさらにその勢いを増し、都心でも20センチを超える積雪が観測されたそうだ。

帰宅客が殺到したことで各駅は激しい混雑となり、入場を規制する所もあったとか。とにかく、昨日の東京は大雪による大混乱におちいったと言えるだろう。北海道出身の私(あひるねこ)も、久しぶりに雪の恐ろしさを味わった。が、よく考えてみると、これって道民にとっては日常じゃん? という気もするのだ。

・雪が降るとヘコむ

私は20年近く北海道に住んでいたが、当時は雪が降り始めると憂鬱な気分になったものだ。東京などのあまり雪が降らない地域の人たちは、たまに雪がちらつくとテンションが上がるようだが、道民にとってそれは終わりの始まりに他ならない。

もちろん子供の頃は「雪だ!」と騒いだりもしたし、ウィンタースポーツ好きな人にとっては待ちに待ったという感じなのかもしれない。しかし、その後数カ月に渡り起こるはずの様々な困難を思うだけで、ひたすら絶望的な気分になってしまう。

・別に慣れているわけではない

いや、それでも北海道と都心では雪に対する備え方がまるで違うでしょ? という意見もあるだろう。たしかに、雪が降っても北海道の電車は動くし、授業だって休講にはならない。だが、それを「道民は雪に慣れている」と言うのは違うと思うのだ。そうではない。道民は、ただ耐えているだけなのである。

ではここで、私が思う「道民が耐えていること」をいくつか挙げてみよう。

・寒い
・地面がグチャグチャ
・それが凍る
・滑る
・凍っているのがよく見えない
・靴の中に雪が入る
・寒い
・自転車に乗れない
・歩くのに通常の1.5倍くらい時間がかかる
・朝早く出ないといけない
・ゆーても電車はよく止まる
・車のエンジンがかからない
・雪かきしないと車が出せない
・雪かきしても次の日には元に戻っている
・雪かきに無駄に時間を浪費する
・スリップする
・視界が悪い
・寒い

・これが日常

特に何も考えずに書き出してみたが、これと似たことが、昨日から今朝にかけての東京でも起きていたと思う。しかしここで大事なのは、東京ではこれが数年に1度でもあるとパニックになるのに、北海道ではこれが毎年、それも数カ月間続くということだ。一体何の罰ゲームなのか?

私は10代の頃、真剣に思っていた。なぜ北海道に住んでいるだけで、本来ならしなくてもいい苦労をしなければならないのかと。東京とかあの辺に住んでるヤツら、正直ずるくねえ? と。

・思い出してほしい

だからって、北海道民は偉いんだぞ、なんてことを言うつもりは毛頭ない。しかし、昨日みたいな雪が降って苦労した日には、どうか思い出してほしい。我々はそういったことに対し、日常的に耐えているのである。ただひたすらに、耐えているのである……。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.