シェアハウス、シェアサイクル……サービスを共有する「シェアビジネス」。シェアすることで利用料を安く抑えることができ、しかも場合によっては環境にも優しいときた。

さて、日本以上に「シェアビジネス」が急成長しているのが中国だ。シェアサイクルの爆発的ヒットが有名だが、こんなものまでシェアする時代になったと話題になっている。それは「恋人」である。

・今度の「シェア彼女」は生身の人間

中国では以前にも「シェア彼女」が登場したことがあった。しかし、その共有される “彼女” は、生身の人間ではなく「大人専用のシリコン製人形(等身大)」 。モラルや衛生面で物議を醸し、サービスは1日で停止、提供した企業は北京追放となってしまったのだ。

……という教訓を生かしたかどうかはわからないが、今回、ついに本物の人間が恋人として “シェア” されるというのだ! 

・20分17円! “サービス” はどこまでできるの?

そんなシェア彼女が激撮されたのは、広東省のあるショッピングモールである。動画を見てみると、黄色のひな壇に女性がズラリと並んでいる。どれもモデル級の美女ばかりだ。

サービス利用料はなんと20分たったの1元(約17円)! お安い! バス料金より安い!! でも一体何ができるんだろう……なんだかドキドキしてしまうが、まずモールの外への連れ出しは厳禁。モール内でショッピング、というのが主なサービス内容らしい。

なお利用には条件があり、3000元以上(約5万1000円)のお買い物が必須とのこと。要するに、シェア彼女はモールの宣伝&キャンペーンだったのだ。

・シェア彼氏もいるよ♪

シェア彼女に先立って3月8日の国際女性の日には、浙江省や重慶市などのモールでも「シェア彼氏」が実施されたそう。利用料は1元 / 30分~1時間。身体の接触は禁止であるものの、モール内で一緒に洋服を選んだり、食事をしたりとデート気分を味わえると好評だったのだとか。

客も満足、シェア彼氏&彼女が同行することで消費も増えるとモールにとっても好(ハオ)。Win-Winな関係にも見えるが、専門家からは「人をモノ扱いするのはどうか」「ましてや(共有彼氏を)国際女性デーに実施とは却って女性を軽視している」などの苦言も出ているのだとか。

どちらの言い分もわかる気もするが……シェア彼女&彼氏ビジネス、あなたはどう思う?

参照元:Sina Weibo @新浪科技捜狐台灣壹週刊(中国語)
執筆:沢井メグ

▼広東省のシェア彼女の様子

▼安徽省のシェア彼氏、2次元ともコラボ?

▼こちらは同じく広東省のシェア彼氏。お客さん、楽しそうだなぁ