出だしからエンジン全開で恐縮だが、セブンイレブンの新商品『塩パン』には心底ガッカリした──。パン屋で見かければ必ず塩パンを購入するほど塩パンラブの私、P.K.サンジュンは、朝っぱらから「おのれ、セブンめ……!」と してやられた気持ちになっていた。

……のだが、ちょいとひと手間加えたらあら不思議、メチャメチャ美味しい塩パンに生まれ変わったではないか。これからセブンの塩パンに手を伸ばそうとしている全人類に告ぐ、セブンの塩パンは絶対にそのまま食べてはいけない。食べるなら……。

・そのまま食べたらダメ

2020年1月28日からセブンイレブンにて『塩パン(3個入り)』が発売されている。価格は税込181円だから、塩パン3個と考えればなかなかリーズナブルではなかろうか。店によっては1個で150円、180円くらいする塩パンも珍しくない。

さて、セブンの塩パンだが、そのまま食べたら3個181円ですら高く感じるほど普通のパンである。塩パン特有の “底のガリガリ” まで再現しろとは言わないが、これじゃ「やや塩分強め & やや硬めのロールパン」でしかない。ハッキリ言ってセブンには幻滅した。

・焼いて真価を発揮する

ところがどっこい、オーブントースターで焼いてみたらビックリ仰天! ちゃんと塩パンになっているではないか……!! 残念ながら “底のガリガリ” こそないものの、外はパリッと中はふんわり食感の、いいコンディションの塩パンである。

こいつはウマい……! ウマいが、私のようにそのまま食べた結果、セブンの塩パンにがっかりしてしまう人も少なくないハズ。ぜひセブンの塩パンだけは焼いて食べて欲しい! というわけで、啓蒙活動の意味も込みで、当サイトのメンバーに塩パンのビフォーとアフターを食べ比べてもらうことにした。

・試食してもらった

まずはそのままの状態の塩パンから。お恥ずかしながら、当サイトには塩パンを食べたことがないメンバーも多く「塩パンとしてどうか?」のジャッジはほとんど出来なかった。だがしかし「普通のパン」「自分では買わない」「甘く採点して50点」……などと辛口な意見が相次いだ。


そう、そうなんだ。焼いてないセブンの塩パンは普ッ通のパンなんだ……!


お次にオーブントースターで焼いた塩パンを試食してもらうことに。ポイントは “温める程度” ではなく、焦げ目ができるギリギリまでキッチリ焼き切ること。塩パンの醍醐味の1つは外側のカリッとした食感である。“ほんのり” ではなく熱々を目安にしよう。

んでもって焼いた塩パンを食べてもらったところ、こちらは高評価連発! 誰1人として「普通のままの方が美味しい」という意見は無く、全員が「焼いた方が美味しい」との評価であった。数少ない塩パン愛好家は「焼いたら塩パンになった」「これなら3個で181円はいいかも」と言っていたから、やはり焼いて食べることをオススメしたい。

・焼けるなら買おう

極端に言えば、例えばオフィスや外出先など「塩パンを焼ける環境」がない場合は、セブンの塩パンは買わない方がイイ。甘くもなければ具も入っていない “ただのパン” である。だがしかし、自宅などパンが焼ける環境ならばセブンの塩パンは優良だ。朝食などにはピッタリである。

というわけで、セブンの塩パンを目にしたら、まずは「焼けるかどうか?」を考えてから購入するようにしよう。しつこいようだが、そのまま食べたら普通のパンである。セブンの塩パンは焼いてこそ、その真価を発揮する。

参考リンク:セブンイレブン
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.