「機内食」には、どうしてあんなにもロマンがあるのだろうか。こういっちゃなんだが、決して美味しくはない。一説によると気圧や湿度や轟音の影響で、地上で食べるのとまったく違う感じ方になるそう。

にもかかわらず、時間が近づくとワクワクそわそわ。満腹なのに「○○はいかがですか?」と聞かれると、Yesと答えずにはいられない。海外航空会社で放り投げるように渡されたボソボソのサンドイッチでさえ、残さず食べてしまうのだ。

そんな機内食が恋しいあなたへ、自宅でもオフィスでも、好きなときに機上の人になれるアイディアグッズが登場してしまった。


・「どこでも機内食ランチョンマット」(300円)

カプセルトイ「どこでも機内食ランチョンマット」(全5種 / 300円)である。開封すると、ピラリと出てくる1枚の布。

これを敷けば、夢か現(うつつ)かどこでも機内食が登場するのである!


実際の食器を置いてみると、十分な大きさであることがわかる。ほぼ実物大か、ひとまわり大きいくらい。


素材はサラリとしたポリエステル。


そして美味しそうな料理の数々! 写真を撮って「いま大西洋上空♪」などとSNSにアップしたら大注目なこと間違いない。


……それにしてもワイングラスにパンシチューにと、こんな豪華な機内食なんてあるか? と思ったら「ファーストクラス」バージョンだったー!! どうりで見慣れないわけだ。たぶん一生お目にかかることはない。

しかし実際の搭乗では、工夫を凝らして開発されたオリジナルメニューよりも、夜食のカップ麺や食後のハーゲンダッツの方が美味しい、なんてことも “あるある” だ。たぶん味が濃いから?


こちらは「チキンメニュー」。もう1度聞くまでは死んでも死にきれない「フィッシュ・オア・チキン?」……

これでもビジネスクラスくらいの豪華さがあるが、水のペットボトルや、白いプラスチックの容器がいかにも機内食っぽい。

機内で勧められたものをすべて飲んでいたら完全に水分過多だが、「おもてなし」の気持ちが嬉しい。それに、機内食が出るのはある程度の長距離移動を意味するから非日常感もある。なにが出るかクルーに「お任せ」なところも、給食のようで童心に帰るのだと思う。


最後に出たのは「フィッシュメニュー」。


こちらも確実に「エコノミーではない」とはいえるが、彩り豊かで美味しそう~!!


グリルしたサーモンにクリームソースが添えられている。たっぷりゴマのパン、野菜サラダ、ヨーグルトにパンプキンスープかな? お腹が空いてたまらない。

このランチョンマットを敷いて、コーヒーなど飲めば、気分は機上……


機上……?


なんか悲しくなってきた……


・残り2種も美味しそう

今回ご紹介できなかった残りは「和食メニュー」と「ビーフメニュー」だ。このうちビーフはクラッカーがあったり、弁当箱のようにメインもフルーツも一緒に詰められたワンプレートになっていて、「よく知ってる機内食」っぽくなるぞ。

亀沢記者のレポートにもあるとおり、各国の渡航制限は緩和の方向に向かっている。自由な海外旅行を再開できる日も遠くはないはず。もう1度、必ず食べるぞ機内食!


参考リンク:株式会社ブライトリンク
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.