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人間は誰しも違うので、生まれた国とソリがあわない人だって大勢いることだろう。「もうこんな国は嫌だ! 息が詰まって死んでしまう!!」などと感じている人は、海外移住を検討したほうがいいかもしれない。異国での生活は難しいことだってたくさんあるが、息が詰まって死ぬよりはマシだ。

ということで今回は、世界最大級のメガバンク「HSBC」が発表した2016年版「移住するのに最適な国 トップ45」をお伝えしたい。ぜひ移住する際の参考にしてみてくれ! ちなみに日本は20位。しかも「仕事と生活のバランス」は最低らしいぞ!!

・経済、暮らし、家庭の3分野から調査を実施

2016年9月に発表されたこのランキング。190カ国・地域に暮らす約2万7000人の国外居住者を対象に、「経済」「暮らし」「家庭」の3分野で調査を実施。その結果を各国・各分野ごとに数値化し、総合値をランキング化したものだ。

ではまず、トップ20のランキングを見てみたい。()内の数字は、その国の総合値である。

【2016年版 移住するのに最適な国 トップ20】
第1位:シンガポール(0.57)
第2位:ニュージーランド(0.55)
第3位:カナダ(0.54)
第4位:チェコ(0.53)
第5位:スイス(0.52)
第6位:ノルウェー(0.51)
第7位:オーストリア(0.51)
第8位:スウェーデン(0.51)
第9位:バーレーン(0.50)
第10位:ドイツ(0.50)

第11位:オーストラリア(0.50)
第12位:アラブ首長国連邦(0.49)
第13位:香港(0.48)
第14位:台湾(0.48)
第15位:オランダ(0.48)
第16位:スペイン(0.46)
第17位:ロシア(0.46)
第18位:オマーン(0.46)
第19位:ベトナム(0.44)
第20位:日本(0.44)

1位はシンガポール! 分野別ランキングは「経済:2位」「暮らし:4位」「家庭:3位」とのことで、どの分野もまんべんなく優れていることが伺える。対する2位のニュージーランドは「経済:15位」「暮らし:1位」「家庭:4位」。「経済」が弱いようだ。

一方の日本は「経済:28位」「暮らし:13位」「家庭:25位」と、先述のシンガポールやニュージーランドに見劣りする内訳となっていた。

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・日本の「文化」は素晴らしいが、「仕事と生活のバランス」は最悪

また3つの分野も9つの項目に分かれて評価・ランク付けがされており、各国がどの分野のどういった面で優れているか、あるいは劣っているかを見ることができるのも興味深い。

日本の「経済」では “職業の安定” が5位と好成績だったのに対して、“仕事と生活のバランス” が45位でランキング最下位。“起業家精神” も40位と低かった。「暮らし」では、“財政状況” 42位がワースト5入りしている一方で、“安全性” 1位“文化” 3位“保健衛生” 4位がベスト5入りしていた。

「家庭」では、“学校の質” が9位“パートナー同士の親密度” が24位“子育てにかかる費用” が33位“寛容さ” が40位などとなっているのだった。うーん、なんだか納得してしまうなあ。

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・他の先進国は?

ちなみに先進国のアメリカやイギリスなどは、もうちょっと下の位置についていた。最後に21位〜45位の国々も紹介しておきたい。

【2016年版 移住するのに最適な国 21位〜45位】
第21位:フランス(0.44)
第22位:イギリス(0.44)
第23位:ベルギー(0.43)
第24位:タイ(0.43)
第25位:ポーランド(0.43)
第26位:インド(0.43)
第27位:アイルランド(0.43)
第28位:マレーシア(0.42)
第29位:カタール(0.42)
第30位:アメリカ合衆国(0.42)

第31位:サウジアラビア(0.42)
第32位:メキシコ(0.41)
第33位:南アフリカ(0.41)
第34位:中国(0.40)
第35位:クウェート(0.39)
第36位:大韓民国(0.39)
第37位:フィリピン(0.38)
第38位:インドネシア(0.38)
第39位:トルコ(0.37)
第40位:ケニア(0.37)

第41位:チリ(0.37)
第42位:ペルー(0.37)
第43位:イタリア(0.36)
第44位:エジプト(0.33)
第45位:ブラジル(0.32)

参照元:HSBC[1][2][3・PDF]Business Insider(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.