いつの時代も流行を作るのは10代の女子だ。10代女子たちが持つエッジの効いた時代感覚こそが、新たな流れを生み出していくのである。ただ、たまにエッジが効きすぎていて何言ってんのかよく分からないこともある。年は取りたくないものだ。

10代女子向けメディア『マイナビティーンズ』が発表した 「10代女子が選ぶトレンド予測ランキング2019」を見ても、きっとおじさんたちはよく分からないことだろう。特に「流行りそうな言葉ランキング」は相当にヤバイ。それ、どういう文脈で使うんだよ……。

・2019年に流行るのは?

『マイナビティーンズ』が13~19歳の女性543名を対象に、2019年に流行りそうな「モノ・ヒト・コト・コトバ」の4ジャンルについてアンケートを実施。その結果を集計したものが本ランキングだ。

去年の年末に発表された2018年版では、モノ篇「Gong cha(ゴンチャ)」、ヒト篇「King & Prince」、コト篇「U.S.A.ダンス」、コトバ篇「エモい」がそれぞれ1位を獲得したが、果たして2019年はどうなるのか? さっそく結果を見ていこう。

・モノ篇

第1位: MAISON ABLE Cafe Ron Ron
第2位: チーズタピオカ
第3位: フォトグレイ

・ヒト篇

第1位: 岡田健史
第2位: SixTONES
第3位: 伊藤健太郎

・コト篇

第1位: 『十二人の死にたい子どもたち』
第2位: 『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』
第3位: ムロツヨシごっこ

・コトバ篇

第1位: (新元号)最初の○○
第2位: リアコ
第3位: 今日も今日とて

モノ篇1位の「MAISON ABLE Cafe Ron Ron」は、“回転スイーツ” なる新感覚のカフェのこと。ヒト篇1位の岡田健史さんはドラマ『中学聖日記』で一躍有名になった。コト篇1位の『十二人の死にたい子どもたち』は、今月公開される話題の密室サスペンスだ。

・カオスなコトバ篇

さて、注目したいのはコトバ篇である。こちらはランキング10位までご覧いただこう。

第1位: (新元号)最初の○○
第2位: リアコ
第3位: 今日も今日とて
第4位: スキピオ
第5位: フッ軽
第6位: つっぱり
第7位: 治安
第8位: 軽率
第9位: シンプルに○○
第10位: どういう笑い?

やべえ、半分以上まったく意味が分からねえ……。いや、もちろん言葉の意味自体は分かる。ただ、例文が浮かばないのだ。「つっぱり」「治安」「軽率」って、一体どういう文脈で使うんだ……? 誰か10代女子っぽい使い方を教えてくれェェェェェエエエ!

・予想外

中でも、個人的にもっともヤバかったのが4位の「スキピオ」である。これに関してはマジで意味が分からなかったので、試しにグーグルで「スキピオ」と検索してみた。その結果……。


え?


「スキピオ・アフリカヌスと称され、妻の甥で義理の孫に当たるスキピオ・アエミリアヌス(小スキピオ)と区別して大スキピオとも呼ばれる。第二次ポエニ戦争後期に活躍し、カルタゴの将軍ハンニバルをザマの戦いで破り戦争を終結させた。グラックス兄弟の外祖父にあたる。」


え? スキピオって……え? なんということだ。どうやら2019年は10代女子の間で、共和政ローマ期の軍人が流行るらしい。2019年、マジでハンパない。

・テレビの影響も

冗談はさておき、おそらく好きな人や彼を指す言葉「すきぴ」の発展形ではないかと考えているのだが、実際はどうなんだろう? いやー難しい。さて、『マイナビティーンズ』によると、2019年の流行は去年と同様、 テレビの影響を強く受けると予想されるそうだ。

テレビで話題の番組やドラマから生まれるトレンドと、SNS上で波及することで生まれるトレンド、その両側面から新しい流行が広がっていくのだという。若い世代はネット中心かと思いきや、テレビの影響力もまだまだ侮れないということか。ちょっと意外だった。あなたは上記のコトバ、全部理解できるかな?

参照元:マイナビティーンズGoogle検索
執筆:あひるねこ