あれはたしか、去年の秋のことだった。私(佐藤)が着るだけで全身を採寸できる「ZOZOSUIT」と呼ばれるボディスーツを注文したのは……。それから半年を経て、いまだに私の手元に商品は届いていない。2018年4月27日の段階で、5月中旬に届くとのことだが、もう待てない!

なんとしてでも、アプリで全身採寸してみたい!! ということで、別の方法を探った結果、2015年にすでに採寸できるアプリがリリースされていることがわかった。これを使えば、ざっくり全身採寸できるぞ!!

・写真を撮影して全身採寸

AppStoreで「3D スキャン」と検索したところ、『Nettelo:mobile 3D body scanning and analysis』というアプリを発見するにいたった。

このアプリは、写真を撮影するだけで身体のサイズを知ることができるというものだ。おお! ボディスーツさえいらないのか。これはイイ! ということで早速インストールして利用してみた。なお、アプリのAndroidバージョンは現在(2018年5月8日時点)準備中らしく、本稿ではiOSバージョンでの利用方法を紹介する。


・まずはアカウント登録

アプリを利用するのは、アカウント登録する必要がある。名前やメールアドレス、パスワードなどを入力してサインアップだ。

起動すると、「Joe」という名前のキャラクターのサンプルデータを確認することができる。スキャニングを行うには、「Body Scan」をタップ。


・スキャニング(撮影)のポイント

スキャニングはカメラで撮影した画像を使用する。撮影するにあたって、いくつか注意点がある。例えばスマホ本体は水平な場所に直角に置く必要があるほか、本体から2メートル離れた場所に立なければならない。

また手は真っすぐにして、身体から少し離した方が良いようだ。

それから、画面に表示されたガイドラインで、身体が真っすぐに保たれていることを確認しよう。そのあたりは、アプリの開発元 NETTELOが公開している動画を参考にして欲しい。


ちなみに、タイマー撮影も可能だ。「Start Scan」と表示された画面の右下をタップして、タイマーの時間設定を行う。なお、タイマーの残り時間は音声(英語)で知らせてくれる。


・体の軸を微調整

撮影してすぐに採寸結果が表示されると良いのだが、ここからが割と手間。撮影後にメッセージが表示されるので「Continue 3d body creation」をタップする。

すると、撮影した身体に身体の軸を示す線と点があらわれる。頭・頬・脇・股間・手先・つま先の6箇所。多少ずれて表示されているはずなので、ふさわしい場所にこれらの点を移動する。


・シルエットラインを微調整

次に身体に沿うようにして、「シルエットライン」が表示される。これもまた多少ずれているはずなので、適宜修正を行う。このライン修正が結構手間取った。最初はうまくいかなくても、次第にコツを掴めるようになるだろうから、じっくり挑戦して欲しい。

正面・側面のシルエットラインをそれぞれ修正。


・身長体重を入力して準備完了

最後に身長と体重を入力する。

すると、3D化された身体が生成される。出来上がった私の3Dモデルが……


写真で見るよりも、ずっと短足に見えるのは気のせいか?

「Body Tracking」という項目でサンプルデータのJoeと比べると、足の短さが際立つ……。


・全身の詳細なデータ

このアプリは3D化された短足を確認するためのものではない。本題に戻ろう。「Body Metrics」で全身のデータを確認してみると、一通り詳細な数値を見ることができる。

身長(Height)に関しては、自分で入力した通りだ。そのほかは以下の通り。


股下(Inseam) 73センチ
(Hips) 93センチ
ローウエスト(下腹囲 Low waist) 81センチ
ウエスト(腹囲 Waist) 77センチ
胸囲(Bust) 87センチ
首まわり(Neck) 35センチ
肩幅(Shoulder span) 38センチ
腕の長さ(Arm) 58センチ
足首(Ankle) 23センチ
ふくらはぎまわり(Calf) 34センチ
ひざまわり(Knee) 35センチ
腿まわり(Thigh) 50センチ
下胸囲(Underbreast) 81センチ
袖付け(Armhole) 38センチ
大腕まわり(Biceps) 27センチ
肘まわり(Elbow) 25センチ
手首(Wrist) 15センチ
袖丈(Sleeve length) 77センチ
股上(Rise) 56センチ
(Foot) 24センチ
前股上(Front rise) 28センチ


3Dモデル上にこれらのサイズを表示する機能も用意されている。ちなみに、巻き尺で実寸を確認してみたところ、1~2センチの誤差はあったものの、大体近しい数字であることがわかった。

つまり……。


3Dモデル通りの短足。

いずれにしても、ZOZOSUITが手元に届けばより正確な数値を把握ができるはずである。届くその日まで、待ちたいと思う。私はそんなに短足なのか?

参考リンク:NETTELO 公式(英語)、App Store
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:iOS

▼アプリを紹介する動画

▼スキャンの方法はこの動画(英語)を参考にして欲しい