車の運転には万全の注意を払いたいものだ。運転する人であれば、当然のこと。それが職業であったらなおさらである。もしもヤバい車と接触してしまったら、運転していた人の胸中を察して余りある。

最近起きた接触事故について、お伝えしよう。私(佐藤)は運転手さんの心持ちを想像すると、胸が締め付けられるような思いがする……。

・接触時の状況

その接触事故は、東京都新宿区のある交差点で起きた。信号のない三叉路で、ピンク色の車が右折しようとしたその先に、タクシーが止まっていたのである。ピンク色の車は、タクシーが前進するのに続いて、右折してタクシーの後ろに続いて走っていくはずだった。

ところが! そのタクシーが突然バックしてきたのである。非常にゆっくりとした速度ではあったが、確実に後方に下がってきたのだ。ピンク色の車はそれを避ける術がなく、2台は接触してしまったのだ。ゆっくりゆっくりと「ゴリ!」っと当たった感じ。

タクシーが当たった相手の車は、かなり見た目がヤバかった。

・車は顔だらけでピンク色

その車には、人の顔が至る所にプリントされている。強烈な見た目で、停車しているだけで通行人の目が釘付けになるほどだ。

きっとタクシーの運転手さんは、バックミラーで後方を確認し「やべえええええええ!」ってなったはず。そんな運転手さんをさらなる驚異が襲う。それは……。

ピンクの車から、パンチパーマの男が降りてきたのだ!

・車から降りて来たのはパンチの男

幸いパンチの男は、ピンクの車の運転者ではなかった。周りをウロウロしているだけで、何もしなかった。

2台の車は歩道側に車両を寄せて、状況を確認すると共に警察に連絡。すぐに自転車に乗ったお巡りさんがやってきて、状況を確認。連絡先を交換して事が済んだ。

ピンクの車には、右前方のライト下に擦りキズがついただけだったので、大事にはならなかった。なぜ私が知っているかというと……もうお気づきの人も多いだろうが、そのピンクの車は私の顔がプリントされた痛車であり、乗っていたのはパンチパーマの私とYoshioだったからだ。

・驚かせて申し訳ない……

それにしても、もしも私がタクシーの運転手の立場で、「顔だらけのピンクの車」と接触して、車からパンチパーマの男が降りてきたと想像すると……。背筋が凍る思いがする。ヘタしたら失禁するレベルだ。

タクシーの運転手さん、怖い思いをさせてしまってごめんね。いろいろあって、我々はこんな格好をしてるんです……。すみません。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24