大阪出身のライター・沢井メグです。こんなことがありました。現在、北陸に住んでいますがいまだ関西弁が抜けません。よく大阪人はどこに行っても関西弁を “なおす気” がないと言われますが、何か意図があって話しているわけではないのでまぁお気を悪くなさらないでください。

さて、先日、関東出身の方と仕事の話をしていまして、知らず知らずのうちに関西弁が出てしまいましてね。ある言葉が通じなくてビックリしました。

・関東出身の人に「また~しよう」が通じない

関東出身の方と今まで私がロケットニュースでやった「変身メイクネタ」の話をしていたんです。叶姉妹になったり、韓国人になってみたりしたアレです。で、私はその方とも仕事で絡んでみたかったので、こう言いました。

「また○○さんともメイクの企画やりたいです~!」

すると

「え、私とは一回もやってないよね?(笑)」

と笑われてしまいました。……あっ! ボケたと思われてる!? 違うんです、大阪人がいや広く関西人が言う「また」はそうじゃなくて……

・関西人のいう「また~しよう」は「もう一度~しよう」ではない

今回のケースの「また」は、「もう一度~しましょう」ではありません。別の言い方をすれば、

「今度~しましょう」「機会を作って~しましょう」

という意味なのです。決して誰かと間違っているわけでも、記憶が混濁しているわけでも、からかっているわけでもありません。そのことを説明したところ「大阪人、わかりにくぅぅぅ~ッ!(笑)」と再び笑われました。……笑ってもらえて良かった!

・誤解されたこともあった

大阪弁はテレビで最も聞かれる方言なので、まさか通じないとは思いませんでした。「また~しよう」が共通語にもある言い回しなので余計に話がややこしくなったのかもしれません。

「おおきに」や「いてまうぞ!」のように明らかに違うワードなら、関西人サイドも「これは通じんやろ」と思いますからね。

「また~しよう」については別の方にも指摘を受けたことがあります。「大阪人の “また遊ぼう” の意味がわからない。一度も遊んだことがないのに “また” って何?」と。別の人と勘違いされたと誤解されたようで、ちょっとキレ気味だったのが怖かったです。

・もっと仲良くなりたいだけ

何度でも言いますが、関西人の話す「また~しよう」は「今度~しよう」「機会を作って~しよう」の意味です。その「また」がどの程度実現性があるかは一概には言えませんが、少なくとも相手に負の感情を抱いていないことは確かでしょう。この言葉を使っている身としては、むしろもっと仲良くなりたいと思っている場合が多いように感じます。

関西人のほうも「また~しよう」は通じないと頭に置いておかないといけないですね。でもポロっと出てしまうこともあるかも……そのときは、どうぞご容赦くださいませね。

執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.