ワークマンといえば「作業着」。ガテン系の職人たちがニッカポッカや、地下足袋などを買いに行くお店だった。もはや、それは “完全” に過去の話である。作業着のノウハウを生かしてカジュアル路線のラインナップで展開する「ワークマンプラス」が、幅広い層に支持されていることは、テレビなどで報じられている通りだ。

その流れを受けて、元祖ワークマンでもプラスのカジュアル商品を多数取り扱っており、ガテン系以外の人々も、普段着を購入しに足を運んでいるのだ。もはや、ワークマンは作業着を買いに行く場所ではなくなった! といっても過言ではない。

・普段着を買いに

ファストファッション業界はすでに、ユニクロ一強時代が終わりに近付いているかもしれない。久しぶりにワークマンの実店舗を訪ねてみると、明らかに以前とは客層が異なっていることがわかる。作業着を買い求める人ももちろんいるが、家族連れやカップルが普段着を買い求めている姿も見られる


実際商品を見てみると、昔の作業着臭さが抜け、機能的でなおかつオシャレな品々が棚を埋めている。たとえば、ライトな防寒ウェア「クロスシールド ブルゾン」は、作業着というよりもスポーツカジュアルウェアの向きが強い。


80グラムの中わたを使用しており、軽くて暖かい。今の時期、10月頃の気温なら、Tシャツに羽織っているだけで朝夕の防寒はまかなえる。


同じく「ストームシールド ニットジャケット」も、普段使い出来るライトなアウターだ。


前後身頃に防風ニットを採用。伸縮性の高いニット素材を使用することにより、着た時のゴワつく感じが少ない。


襟ぐりが高く、マフラーがなくても首元が冷えない。胸元のポケットも使い勝手がよく、スマホやイヤホンを収納するの良い。


・価格はなんと!

驚くのは、デザイン・機能性だけではない。価格にもこれまでのワークマンの哲学が引き継がれている。この2つの防寒ウェア、いずれも税込1900円である。


以前とは比べものにならないほどデザインは洗練され、なおかつ機能的。ユニクロと値段が変わらないのなら、私個人としては、ワークマンの商品を選びたい。


その昔、全身ユニクロでひどくバカにされたもんだが、それなら私はこの先、全身ワークマン路線で行こうかと、真剣に考える。


残念なのは、店舗が都心に少ないことだ。郊外型店舗が多いために、「ちょっとワークマン行くか」とはなりにくい。できれば、今後店舗をさらに増やして、1駅にひとつワークマンがあるような未来に期待したい。もっと店舗、増えてくれ~!!


参照元:ワークマン
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24