大戸屋がテイクアウト用の『サーロインステーキ重』を期間限定で販売している(一部店舗をのぞく)。価格は税込み1000円。店頭のチラシによると、200グラムの牛サーロインを和風ソースで仕立てているそうだ。

お気づきの方もいるかもしれないが、店内でステーキを食べる場合と比べて随分割安である。仮にお店でステーキを食べるとしたら、『ビフテキ炭火焼き定食』は税込み1980円。こちらもお肉は200グラムで、なおかつ和風ソース仕立てとなる。それはつまり……

テイクアウトの『サーロインステーキ重』と店内で食べる『ビフテキ炭火焼き定食』は、肉の量やソースの系統が同じ。値段だけが倍ほど違うのだ。もちろん、定食だと味噌汁がつくといったような細かい違いはあるにせよ、これはもう「ステーキをテイクアウトすると実質半額」と言っていいだろう。


おまけに、「サーロインステーキ重のご飯は大盛り無料」なのだから利用しない手はない。そう思い、最寄りの大戸屋へ行ってサーロインステーキ重のご飯大盛りをテイクアウト。同時に「いきなり! ステーキ」の『いきなりステーキ重』も購入し、両者の違いを比べてみた。


・『いきなりステーキ重』との違い

まず、価格はどちらもほぼ同じながら、『いきなりステーキ重』の方が50円ほど安く951円だった。以前に紹介したものと価格が若干異なるが、公式ホームページを見ると、導入店舗の拡大によって今回のタイプが増えているようだ。


さて、最初に開封した時のインパクトに関して言えば、いきなりステーキに軍配が上がるだろう。大戸屋がやや地味なのに比べて、いきなりステーキはブロッコリーとニンジン、コーンのド定番とも言える付け合せが、見た目の華やかさを演出している。ただし、ボリュームとなると……



大戸屋が圧勝。容器込みの数値ながら、いきなりステーキは453グラムなのに対して、大戸屋は626グラムだから約1.4倍である。まぁ、大戸屋ではご飯を大盛りにしたから重量に差が出るのは仕方がないにせよ、肉だけの量を見てもやはり大戸屋が優勢。セコい話だが、約50円しか差がないにもかかわらず、これだけの違いがあるのだ。


・味の系統が違う

ではどっちが美味いのかと聞かれたら……同じステーキでも味の系統が異なるのでなんとも難しい。いきなりステーキは脂身の多いお肉で、ニンニクが無遠慮に効いている。また、脂身が多いだけに、柔らかい。


一方の大戸屋は、ひとことで言うなら上品。和風ソースが使われているだけあってあっさり系で、スパイスが味の決め手になる、何より、全体的に上品でありながら、肉のひと切れはゴツいというアンバランスさがいい。


そのため、どっちが美味しいかは「好みによる」としか言いようがない。ニンニク&肉の脂身が好きな人はいきなりステーキを好むだろうし、あっさり系のステーキが好みなら大戸屋に軍配を上げるのではないか。


・対応店舗&提供期間について

最後に、前半でチラッと触れた「一部店舗では非対応&期間限定」についても説明しておきたい。まず対応店舗だが、私が大戸屋に問い合わせてみたところ「各店舗に電話で問い合わせてもらう方がスムーズです」と教えてくれたので、それが一番手っ取り早いかと思う。

また、提供期間に関しても聞いてみると、「いちおう6月下旬までの予定なのですが、供給量の関係から早まるかもしれません」とのこと。つまり、食べられるのは長くてあと4週間弱。気になった方はお早めに。

参考リンク:大戸屋「サーロインステーキ重」 「ビフテキの炭火焼き定食」、いきなりステーキ
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.