若者に人気のアプリ『TikTok』。TikTokと言えば、曲に合わせて口パクやダンスなどをする動画が投稿されるSNSとして知られているのではないだろうか。

何が楽しいねん。36才の私(中澤)はいまいち中高生がこのアプリに魅了されるわけがわからなかった。わからないから実際にやってみたところ……1日で24万回再生されたでござる。バズったァァァアアア!!

・再生はされるけど

わけもわからずとりあえずTikTokを始めた私。以前の記事で、ファン(Twitterで言うフォロワー)が知り合い2人しかいないのに投稿した動画が200回くらいは再生されることをお伝えした。ファンが2人(知り合い)しかいないのに……! この時点で知らない誰かに届いていることは明白。

それに気を良くしてコツコツと投稿を続けていたわけだ。しかし、どの動画も200~400回くらいは再生されるが、いいねもつかなければファンも増えない。どうやら、「いいね」がつくことに壁が1つあり、ファンが増えるにはさらに高い壁がある模様

・壁を破った動画

そんな中、1つだけ再生数の壁を突破する動画が現れた。それがペットボトルで簡易蛇口を作ったもの。以前、ロケットニュース24でも紹介した方法を15秒に編集した動画である。

投稿して1日で1万再生を突破したこの動画。その後も再生数は伸び続け、投稿から2週間が経った2018年12月6日現在、再生数は7万回超え、1146件の「いいね」と41件のコメントがついている

・状況変わらず

この動画によりファンが25人に増えたが特に私の状況は変わらなかった。その後、投稿した動画も普通に再生数200~400回くらい。「いいね」もつかない。

やっぱりTikTokの流行りに乗った方が良いのか? そこで、おすすめによく表示されていた逆再生動画を撮ってみたが、ついた「いいね」数は2

しかも「いいね」してるのは、同じロケットニュース24の記者でTikTokをやっている佐藤英典と「i-Q JAPAN」のライター・怒璃瑠さんやないか。つまり、知り合い2人のみである。逆に恥ずかしい! でもありがとう!! 涙で枕を濡らした。

・流行りに乗っても伸びるわけではない

ともかく、流行りに乗ったところで伸びるわけではないことだけは分かった。そもそも、中高生が踊ったり逆再生したりキャーキャーしている「リア充感」が良いのであって、私のような暗いオッサンが同じことをやっていても自分だったら「いいね」は押さないだろう


その後、飯ネタやペットボトルネタも投稿してみるもシーン。いいねがついたと思ったら……



佐藤英典!!


これもはや佐藤さんに動画見せてるだけじゃね? と、そんなある日、再び壁を突破する動画が出現。投稿3秒くらいで軽く400回の壁を飛び越えぐんぐん伸びる!


アプリを開くごとに「いいね」やコメントが数十件レベルで増えていく

・バズった動画の内容

3時間ほどで「ペットボトル簡易蛇口」の再生数を超え、投稿から1日で24万再生・2537いいね・コメント163件に。ガチでバズったその動画の内容とは……

ペットボトルで「カニのだし汁が出る蛇口」を作ってみた!


12月4日に鳥取県の米子空港に設置された「カニのだし汁が出る蛇口」をペットボトルで作ったものである。ペットボトル好きだなお前ら!!

これにより、私のファンは74人に。2537いいねで約50人ファンがついたから、大体50いいねで1人のファンがつく計算だ。

・TikTokの特徴的なところ

個人的に特徴的だと思ったのは、コメント欄でのユーザー同士のやり取りがかなり活発なこと。私がコメントしなくても通りすがりのユーザーがコメントを返して盛り上がっていたりする。ネット掲示板にスレッドを立てたみたいな感じだ

しかしながら不思議なのは、同じペットボトルネタでも必ず再生数が伸びるわけではないということ。ポンジュース蛇口ビールサーバーはダメだった。考えたら、伸びていない2つは最後に私のリアクションが入っている。オッサンの顔はやっぱり「よくないね」か……?

・思ったこと

さて、これまでのTikTok活動により感じたことをまとめたい。1日に24万回再生されてTikTokについて思ったことは以下の通り。

・ファンがいなくても伸びるものはあっさり伸びる
・TikTokで流行りのタグをつけても伸び方は変わらない
・伸びるものはタグをつけなくても伸びる
・踊ってなくてもOK
・中高生にとっても身近なものをネタにするのは良い
・外見はデカイ

──以上だ。ちなみに、24万回再生された動画の次に投稿したものは全然再生数が伸びておらず、壁にさえ到達できない勢いである。また地道にコツコツ続けていこう。目指せTikToker!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Screenshot:iOS(Tik Tok)

▼何でも伸びるというわけではない

▼ちなみに、私がTikTokを始めたのは、佐藤英典の「TikTok」がちょっと楽しそうだったからだ