今やテイクアウトが完全主流になった感のある外食業界。ウーバーイーツなどの宅配サービスを利用する機会も以前より増えたように思うが、あなたは知っているだろうか? なんとあの「名代 富士そば」が、出前サービスをスタートしていたことを。

と言っても、すべての店舗で実施しているワケではない。東京、神奈川、千葉の計22店舗のみが対象なのだ(2020年4月30日時点)。運良く私(あひるねこ)の自宅が配達エリアに含まれていたため、今回は生まれて初めて富士そばの出前をとってみることにしたぞ。

・富士そばが出前スタート

「出前館」にてデリバリーサービスを開始した富士そば。公式サイトによると、対応しているのは以下の22店舗だ。


「阿佐ヶ谷店・伊勢佐木モール店・市川店・浦安店・大井町店・大岡山店・荻窪店・荻窪北口店・川崎東口店・吉祥寺井ノ頭通り店・国分寺店・十条店・綱島店・東武練馬店・西小山店・八王子店・ハッピーロード店・原町田店・東十条店・日ノ出町店・町田店・元住吉店(五十音順)」


800円から注文可能で、送料は420円(1500円以上注文すると310円)。価格は店舗と比べるとかなりアップしており、通常310円の『かけそば』が出前だと500円だ。まあ、そもそもが安すぎるという話かもしれないが、合計するとけっこうな金額になりそうな予感。


そしてもっとも気になるのが、果たして麺は伸びないのか? という点である。『かけそば』みたいな汁もの系にとっては致命的な問題ではないか? というワケでさっそく注文してみたところ……なるほどなるほど。そう来ましたか。


まさかの そばつゆ別添え……!

・革命

麺とつゆを別の容器に分けることによって、届ける途中に麺が伸びるという問題を見事解決したのである。麺は冷水でしめた状態で提供されるため、つゆをかけてから電子レンジで温める必要があるとのこと。


あとは手順に従い、500Wで3分レンチンすれば……


完成である。

つゆの量が少々物足りないものの、ルックス的には店で出てくるものに限りなく近いのではないか。で、肝心の麺についてだが、結論から言うとまあまあ伸びてるよね。

・やはり……

レンチンしたから仕方ないとはいえ、そばの出前の限界を思い知らされた瞬間であった。つゆもなんか薄い気がするし、これなら去年発売された富士そばのカップ麺を食べた時の方が100倍は感動したぞ。でもあれ、全然売ってないんだよなぁ……。

ここで比較用に注文した『冷し肉富士そば(800円)』を食べてみる。するとやはり、レンチンしていないからか麺は明らかにこっちの方がウマい! やっと富士そばに会えた気がするゥゥゥゥウウウ!!

まあコシがあるって程でもないのだが、差が明確なので、富士そばで出前をとるなら冷たいの一択! と個人的には断言せざるを得ない。ただ、先に書いたように つゆがもっと多ければ印象も変わっていた可能性があるため、富士そばさん。そのあたり、どうか一つたのんます。


・緊急事態

……さて、ここまで書いたところで、私は自分が重大なミスを犯していたことに気付いてしまった。笑いたければ笑ってくれ。くっ、なぜこんな初歩的な見落としを……。そうだよ、部屋で演歌を流しながら食べればよかったんだ……! 富士そばって言ったら店内BGMの演歌だろうが!! うわー下手こいたァァァァァアアア!

・演歌は必須

他の飲食チェーンにはない富士そばの趣とでも呼ぶべき空気。あれは演歌が流れ続ける店内の、どこか独特な世界観によるところが大きいのではないか。だから私はかけるべきだったのだ。自宅でも演歌を。もしかするとそれこそが、富士そばの出前を楽しむ最良の調味料だったのかもしれない。

参照元:名代 富士そば出前館
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼『かつ丼(750円)』も出前OK。

▼いつもの富士そば感が一番あったのはコレかも。

▼合計金額はこんな感じ。