揚げ物の中でもトップクラスの人気メニューである「とんかつ」。特にハラが減った時、専門店で食べる揚げたてのとんかつは格別である。

今回は道産子の筆者が、札幌で根強い人気を誇る老舗チェーン店「とんかつ玉藤(たまふじ)」でオススメのメニューをご紹介したい。こだわりの食材や製法で作られる料理は絶品。特に観光で北海道を訪れる方にオススメだ。

・札幌市内を中心に全10店舗を構える「とんかつ玉藤」

創業昭和27年(1953年)の深い歴史を誇る「とんかつ玉藤」は、北海道の札幌市内を中心に全10店舗を構える老舗とんかつ専門店だ。

そんな同店でまず食べてみて欲しいメニューのひとつが「熟成とんかつ」を使用した『熟成ロースカツ定食 180g(税抜1560円)』である。

・代表メニュー「熟成ロースカツ定食」

「玉藤」のホームページによると『熟成とんかつ』は、旨味と柔らかさを最大限に引き出すために豚肉を18日間かけて低温熟成。挽き立ての生パン粉で包み、大量の油で揚げた “とんかつ好きの為のとんかつ” とのことだ。

揚げたてをいただくと、サクッと軽やかな衣の歯応えが感じられると同時に、中から肉汁が溢れ出す。肉厚でありながらも程よい柔らかさで、口を動かす度に豚の旨味と甘みが味覚に染み渡る。スタンダードでありながら実に見事なとんかつだ。

・店舗限定メニュー「とろ旨ロースカツ定食」

さらに筆者がオススメしたいのが、店舗限定メニューの「職人が60年かけてやっと出会った」という北海道産の豚肉を使用した『とろ旨ロースカツ定食 180g(税抜1980円)』である。

箸でひと切れ持ち上げて断面を見ると……キラキラと輝く脂身が現れた! 1枚の中で差はあるが多い部分で9割程度が脂身なのだから驚くしかない。普通の豚肉であれば、脂っこく食感がブヨブヨしていてもおかしくないが……ひとくち食べてみると、これがビックリ!!

噛んだ瞬間、ジュワッ&トロ〜っと脂身が口の中で溶けていくぞ! しかも、ジューシーかつまろやかでありながら、しつこくないところが新感覚。まさに “とろ旨” な味わいが感じられる一品となっている。

・ご飯の種類も豊富

そして「玉藤」を語る上で忘れてはならないのが、ご飯の種類が豊富な点だ。こだわりの白米のほか、毎月変わる炊き込みご飯や、季節によって変わる五穀ご飯が用意されており、定食を注文すれば全ておかわり自由なのが嬉しいところである。

札幌の老舗とんかつ専門店「とんかつ玉藤」。リーズナブルな全国チェーンに比べると決して安くは無いが、その特別な味わいにきっと満足するハズだ。観光で札幌を訪れる方は、ぜひ地元民に愛されるとんかつの味を確かめてみてはいかがだろうか。

参考リンク:とんかつ 玉藤
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.

▼「とんかつ玉藤 南郷店」

▼「熟成ロースカツ定食」

▼「とろ旨ロースカツ定食」