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私(佐藤)は、2016年末から週1回のレッスンでポールダンスを習っている。レッスン後は毎回筋肉痛。見た目には華やかだが、やるとなるとかなり過酷である。そもそもそこまで筋量がある方ではないので、華麗に踊れるようになるまでは、レッスンを重ねると共に、筋トレが必要になってくるだろう。

では、元々マッチョならポールダンスに有利なのだろうか? 当編集部の筋肉担当サンジュンにレッスンに参加してもらって、確かめてみることにした。そうしたところ、どうやらポールダンスには、筋肉だけでは乗り越えられない壁があるらしい。

・10年かけて理想の身体づくり

サンジュンは普段、週2回ジムに通っている。今のムキムキの身体をつくり上げるのに、10年かかったそうだ。自称太りやすい体質であるため、半年に1度くらいの割合で集中的なダイエットを実践し、常に理想の身体づくりを心掛けているらしい。

一方の私は、2016年に人生最重量の体重に達したために、ダイエットを開始。約半年で7キロ減量し、同年12月から週1回ポールダンスのレッスンに通っている。

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・未経験のマッチョ VS 経験者の小太り

サンジュンの身体は、均整がとれているのに対して、私はガッチリしてきたとはいえ、お腹まわりが引き締まっているとは言えない。外見だけなら、圧倒的にサンジュンの方が能力的に勝っているように見えるのだが……。はたして、ポールダンス未経験のマッチョと、ポールダンス初心者の小太りは、どちらが有利なのか?

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・最初は筋肉で何とかなる

私が通う、東京・千駄ヶ谷にあるポールダンススタジオ「LUXURICA(ラグジュリカ)」で、サンジュンにも体験レッスンを受けてもらうことにした。最初にストレッチを行い、筋肉をほぐした後、初歩の初歩である『ベーシックスピン』に挑戦だ。

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続いて、両足を離してポールを回る『メリーゴーランド』に挑戦。この2つは筋肉があれば何とかなる部類だ。しなやかさも重要なのだが、マッチョは筋肉でリカバー。練習を重ねるうちに様になって来た。だが! ここからが彼を苦しめる内容だった。筋肉じゃ、どうにもならない!!

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・手を離してポールに立つ

次はポールを両脚で挟んで立つ。レッスン6回目の私は余裕で手を離すことができる。当然ながら、マッチョマンサンジュンは筋肉で乗り越える、そう思ったのだが……足の甲に体重がかかるので、筋肉が役に立たない。腕の力でしがみついているため、手を離せないのだ。

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・ポールに座る

次はポールに座る。足を組んで、内股の摩擦と身体でバランスを取って、落ちないようにする。アホみたいにダブルピースする余裕がある私に対して……。

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股の摩擦に耐えられないサンジュン。初回はこれが猛烈に痛い! 男性なら、股間のアレも挟んで強烈に痛い!

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先生に支えてもらうも、サンジュンは苦悶の表情! 人生でなかなか味わうことのない類の痛みだ。サンジュン「いでぇええ!」。

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・両脚を床から離すフラッグ

お次は腕で身体を支えて、両脚を床から離すフラッグ。腕の力がカギになるので、サンジュンには有利か?

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実のところ、身体のバランスをとるポイントがあって、力が強ければ良いというものではない。あとは脇を締めて身体がブレないようにするのもポイントなのだ。

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なんとか、力で身体を支えてみると、先ほど同様にサンジュンは苦悶の顔つき。

・逆上がり

そして最後は、逆上がり。腕力・脚力ともにしっかりしているサンジュンは、逆上がり自体は非常にスマート。

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しかし、サンジュンは内股を締めながらポールにしがみつくのが苦手で、両手を離すことができない。涼しい顔で両手を離す私のようにはいかなかった。

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・最後に記念撮影

レッスン最後に決めポーズで記念撮影。私は「ポールに座る」を進化させて、組み足を解いて片手を離すポーズで余裕のキメ顔!

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サンジュンは、逆立ちで片手を離すことまで出来るようになった。だが……その顔つきは、便秘に苦しむゴリラのようである。

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・ポールダンス初挑戦サンジュンの感想

この日、人生で初めてポールダンスの体験レッスンに挑んだサンジュンは、次のように感想を述べている。

「筋力で強引にポーズまでは持っていける。腕の力でポールに掴まり続けることも出来た。ただし、ポーズをキープできない。なぜならキープに筋力は関係ないからだ。キープはバランスと摩擦がメインなので、内モモやワキなどの摩擦する部分は鬼のように痛かった。その痛さは筋肉痛とは全然違うジャンルで、ひたすら痛い痛い痛いアンド痛い

レッスン後にはいたジーパンが内モモに触れるたびに激痛が走り、右ワキは知らぬ間に狙撃されてたレベルで痛かった。ポールダンスに筋肉はちょっとだけ役立つけど、本当にちょっとだけ。先生を始めポールダンサーのみなさん、マジで尊敬します

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彼も言うように、筋力は大切だが、マッチョだから有利という訳ではない。バランスが重要だからこそ、インナーマッスルが鍛えられるのではないだろうか。いずれにしても、私はサンジュンにひとつでも勝てることがあるとわかって、かなり気分がイイ! 見せかけだけの筋肉なんて、その程度じゃ!

取材協力:ポールダンススタジオ「LUXURICA(ラグジュリカ)」(※男性は紹介制)
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼サンジュンの右脇と内腿にはアザが
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▼今回のレッスンの様子

▼1カ月レッスンを続けた佐藤の動画