大手食品メーカー「明治」が昨日2020年1月22日、『明治 エッセル スーパーカップ』などの市販アイスクリームに賞味期限を表示すると発表した。2020年6月より順次展開し、2021年4月を目途にすべてのアイスクリームに記載する予定だそうだ。

このニュースを聞いた私(あひるねこ)の率直な感想はこうである。いや、逆に今まで書いてなかったのかよ!? 食品の管理に賞味期限の確認は必要不可欠。買い物の際、その都度チェックする人は多いはずだ。それがアイスには表示されてなかったとか……けっこう衝撃なんすけど。

・本当なのか

明治のことを信じていないワケではないが、嘘を言っている可能性もゼロではないためコンビニで『エッセル スーパーカップ』を買ってきた。冷静に考えて、賞味期限の表示がないなんて大問題ではないか。明治ほどの大企業がそんなミスを犯すはずが……。


おや?


おかしいな。


どこにも……


書いて……


ぬ。


・マジだった

明治さん、アカンてこれ! 2000年後でもギリいける感じになっとるやないか!! もうちょい情報くれや! と叫びそうになったが、実はアイスクリームは食品表示基準の規定において、賞味期限表示の省略が認められているそうだ。

なんでもマイナス18度以下で保存していれば細菌が増殖せず、長期間保存しても品質変化が極めてわずかなことから、現在国内ではほとんどのアイスクリームに賞味期限の表示がされていないんだとか。あれ? なんかこの話どこかで聞いたことあるな……。

・実はお伝え済み

それもそのはず。これと似た内容を、当サイトの沢井メグが5年も前に執筆しているのだ! 記事ではアイスクリーム、ラクトアイス、氷菓を含む7種類のアイスの確認を行っているが、賞味期限の表示があった商品はやはり一つもなかったと記されている。

近年、消費者からの「食の安心」への期待はさらに高まっており、明治に寄せられるアイスクリームの賞味期限に関する問い合わせも増加傾向にあるという。今回、同社が賞味期限表示に踏み切った背景には、そういった時代の要請があるのだ。

・課題も

ただこうなると、「買う時は棚の奥から取る」的な文化がアイスにおいても生まれてしまうわけで、フードロス問題のさらなる増加も懸念される。より安心になるのは大歓迎だが、それに伴い新たな課題が生まれるということは、メーカーだけでなく我々消費者も知っておくべきだろう。

まあ個人的には、アイスなんて賞味期限を気にするまでもなく あっという間に食べちゃうので、ぶっちゃけ書いてても書いてなくてもどっちでもいいんですけどね。

参照元:明治
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.