「天才」と言えばドクター・中松。常人が思いつきもしない発明を次々に形にする発明家だ。2014年に専門医から悪性がんで余命2年と宣告された彼だが、2018年10月現在も精力的に世界を飛び回っている。さすが天才。
そんな天才の発明品『スーパーピョンピョン』を買ってみた。車や自転車に代わる個人移動手段であるというこのジャンピングシューズ。値段は税込み1万8300円。安い。車の代わりなのにとても良心的価格だ。というわけで、さっそく履いてみたぞ!
・車や自転車に代わる移動手段
ドクター・中松氏の公式サイトで購入できるこの商品は、靴の上から装着する形のバネつきシューズ。サイトの説明によると、「地球環境に良く、健康に良い。車や自転車に代わる個人移動手段」とのこと。
車や自転車に代わるだけでも凄いのに、さらに地球に優しく健康にも良いなんて天才すぎる! さっそく、付属の六角レンチでサイズを調節し装着してみることに。
・装着
装着すると、足首がガッチリ固定された履き心地はスキーブーツのようだ。さらに、靴底が湾曲して面というより点で接地しているためかバランスが悪い。立ち上がるのもひと苦労である。だが、立ち上がってみると……わお!
めっちゃ景色が良い!! バネ部分が20cmくらいあるため、視界の開け方が半端じゃないのである。これが185cmの世界……立っただけでちょっとした感動だ。
・外にレッツゴー
それはともかく、このシューズの用途はあくまで車や自転車に代わる移動手段。はたして、これは移動手段としてどうなのか? そこで、外に出てみることにした。
立つだけでフラフラだったが、意外にも普通に歩けるジャンピングシューズ。どうやら、歩くと安定するようである。ふわふわした歩き心地も雲の上を歩いているようで面白い。
しかし、立ち止まるとやはりバランスに欠く。しかも、街中で立ち止まる時は歩いている勢いもついているので、さらに止まりにくく、たたらを踏む感じになる。信号待ちなどはかなり苦しいかもしれない。
・走ってみた
そんなこんなでなんとか近所の公園に到着。商品の説明によるとジョギングに関して「吸収したエネルギをバネに蓄え、これを前進するエネルギに変えるので渋滞の車より早く走れます」とのことなので、走ってみたところ……
靴重っ!
スキーブーツで走ってるみたいだ。バネがあるからかろうじて走れる。そんな状態のため、いつもより高くジャンプできるとかそういったことは一切ない。ふとももがつりそうだ。
ただ、それだけにダイエット効果はガチであるかもしれない。商品説明によると、「わずか10分の運動で30分並の効果があります」とのことだが、実際、さわやかな秋日和に少し動いただけで汗だくになった。
というわけで、少なくともカロリーが消費できることは判明したこの商品。車や自転車に代わるかはさて置き、楽しくダイエットするには悪くないかもしれない。さすが天才、発想が違う。
参照元:ドクター・中松 発明品ショップ
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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