戦争は、その時だけでなく後世にわたり、深い爪痕を残すものだ。愛する者を失った人々の心には傷が残り、敵対していた国は交友関係がギクシャクしてしまう。また、地中に埋まった不発弾が発見されることもあり、その際には地域住民が避難せざるを得なくなる。

ドイツでは戦時中にイギリスやアメリカに空爆され、今までにも地中から不発弾が見つかっている。先日も、ドイツ人のおじいちゃんが不発弾のようなものを庭で発見して警察に通報する事態になった。ところが、実は単に爆弾ソックリな○○であったことが判明したというのである。

・おじいちゃんが自宅の庭で不発弾のようなものを発見

英ニュースサイト『BBC』によると、ドイツのブレッテンに住む81歳のおじいちゃんが、自宅の庭で爆弾にソックリな不審物を発見したとのこと。9月3日にフランクフルトで大規模な不発弾処理がされたばかりなので、おじいちゃんが念のため警察に通報を入れたことに不思議はない。

大変な事態になりそうな通報を受けた地元カールスルーエ警察は、すぐさま現場に急行。実際におじいちゃんの庭で不発弾らしき物体を確認した。……しかし……だがしかし!

・実は無害な○○であることが判明!

な、なんと、それは爆弾ではなく、重さ5キロにして長さ40センチもある巨大なズッキーニであることが判明! なぜ間違えたと思ってしまうところだが、同警察署が Facebook ページに投稿した画像を見ると、ズッキーニの色は真っ黒で、ヘタがなければパッと見で野菜だと分からないほどだ。

日本のスーパーで見かけるズッキーニは、ゴーヤぐらいの大きさしかない。だが、巨大ズッキーニの5キロは米一袋と同じ重さ。しかも、40センチもあるので、不発弾に見えたのも分かる気がする。

・避難勧告が出される前に正体が明らかに

どうやら問題のズッキーニは、誰かがおじいちゃんの家の庭に投げ入れた模様。幸い避難勧告が出される前に、不発弾でないことが分かったため、おじいちゃんは恥をかかずに済んだようである。

海外メディアのインタビューに答えたカールスルーエ警察は、「ズッキーニは本当に爆弾のように見えた」と述べている。なお、ズッキーニはおじいちゃんの手によって処分されたそうだ。

ちょっと笑ってしまうようなニュースだが、本当に不発弾だったら笑いごとでは済まされない。おじいちゃんはドッキリしてしまっただろうが、正体がズッキーニで何よりであった。

参照元:Facebook @Polizei KarlsruheBBC(英語)
執筆:Nekolas