東京・新宿には「花園神社」がある。花園神社には、境内に芸事の社「芸能浅間神社」があり、隣には旧四谷第5小学校を改築した、吉本興業の東京本部がある。何かと芸事にゆかりのある地域なのだが、忘れてはいけないのは花園万頭だ。

花園万頭は、2018年5月に前会社破産申請を行い、100年を超える歴史が途絶えそうになった。銀座千疋屋のバックアップにより、2018年12月に大復活。そして2019年6月にはテイクアウト専門店をオープンしたのである。やったー! やっと「日本一高い日本一うまい」で知られる万頭を食えるぞ~ッ!!

・1度も食べたことがない

花園万頭は約180年の歴史を持つ。当編集部から目と鼻の先、この場所に通って10年にもなるのに、1度もその味を口にしたことがなかった。そうこうしている間に破産の危機に直面し、その歴史が途絶えると共に、あの味を知ることのない人生を送るハメになりそうになったのだが……、先に述べたように銀座千疋屋の助けによって、見事に再生したのである。


2018年12月にカフェ併設店をオープンし、それから半年を経た2019年6月3日にテイクアウト店を、カフェの通り向かいに構えた。万頭の販売だけでなくソフトクリームやあんぱんの販売を行っている。


・1個350円の万頭

これまでに旧店舗を含めて、何度かお店に足を運んだことのある私だが、この日、初めて実物の花園万頭を目にした! これが花園万頭か~ッ!! 1個350円! さすが日本一高い万頭だ。思い切って3個購入。それと粒あんぱんとこしあんぱんを購入して持ち帰った。


早速袋から出してみる。


これが実物の花園万頭か~。いっつも二次元(写真)のものしか見たことなかったから、この目で見るその姿に思わずアツいものがこみ上げて来た。


・まいう~!

半割りにしてみると、薄い皮のなかにこしあんがギッシリと入っている。


食べてみると、これまで食べてきた万頭とは明らかに味が異なる。皮も餡子も口のなかで静かに溶けていく。餡子の甘さは柔らかく上品で、かすかな甘さの余韻だけが口のなかに広がっている。

一言でいって「まいう~!」だ。きっと石塚英彦さんもあの笑顔でまいう~! と叫ぶに違いない。あれだけ食べたいと思っていた万頭を口にして、感想がまいう~! だけの自分にもビックリした次第である。


ちなみに、粒あんぱんとこしあんぱん(各300円)はここでしか購入できない商品だ。



花園神社に行った時、吉本東京本部の近くを通った時には、ぜひチェックしてみて欲しい。ただし花園万頭は夕方までに売り切れることがあるそうなので、日中に訪ねることをオススメする。


・今回紹介した店舗の情報

店名 花園万頭 テイクアウト店
住所 東京都新宿区新宿5-17-2
営業時間 11:00~19:00
定休日 なし

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目17−2