カレーライスはラーメンと並んで日本の国民食といっても良いだろう。外国人観光客も日本で食べてみたいメニューのひとつとして考えているかもしれない。しかしイスラム教徒の場合、宗教上の理由で口にできないものがある。残念ながら一般的な日本のカレーには、彼らが口にできない食材が入っている場合が多いからだ。そんななか……

カレーチェーンのCoCo壱番屋(以下、ココイチ)が、イスラム教徒に配慮した「ハラール店舗」を2017年9月25日にオープンした。実際にお店に行きカレーを食べてみると……物足りないかと思ったら全然アリだった!

・緑のココイチ

そのお店は、以前ココイチのラーメン屋「麺屋ここいち」があった場所にある。2017年8月に改装をして、ハラールのココイチへと変貌を遂げたのだ。

外観は緑色。ココイチといえば黄色い看板のイメージが強いので、なんとなくゴルフショップのようにも見えてしまうが、ここがハラール対応のカレーショップだ。

・ハラール認証を受けている

メニューを見てみると……おや? 通常のココイチに比べたら品数は少ないものの、鶏肉・牛肉を使ったメニューもちゃんとある! てっきりハラールは肉類ダメかと思ったら、そうではなかった。

ここのお店は、NPO法人日本アジアハラール協会の認証を取得しており、使用している食材はもとより、配送方法などもハラールに対応しているそうだ。したがって、トッピングのチキンカツも牛しゃぶを、イスラム教徒の人たちが食べても問題ない。

ちなみに同協会のホームページによると、ハラールとは、ムスリムが日常生活において、イスラム法で許可された「口にするもの」「身に着けるもの」を指す。特に飲食物においては、原材料だけでなく、加工や配送方法においても、一定の条件を満たしていなけれないけないそうだ。


・見た目は通常のココイチと同じ

さて、今回注文したのは、チキンキーマカレーのチキンカツ・野菜・チーズトッピング(合計1550円 辛さ・量ともに普通)である。実物を見てみると。

いつものココイチのカレーといった感じ。大きく違いがあるように見えない。強いていえば、いつものカレーよりもルウが明るい色をしているように見える。

・あっさりとしていて良い

実際に食べてみると、通常のルウよりも口当たりが軽くて、味の余韻が短い。味の深みが少し浅く感じられるのだが、物足りないという印象は受けない。むしろ、くどさがなくて良い。

野菜トッピングとの相性が良く、サラリと食べることができる。

通常のココイチの味はちょっと重い、そう感じる人には、新たなココイチの魅力を感じる良いお店なのではないだろうか。開店からまだ数日しか経っていなかったが、すでに外国人のお客さんが利用していた。今後は外国人観光客の人気店になるのかも。

・今回訪問した店舗の情報

店名 カレーハウスCoCo壱番屋 ハラール秋葉原店
住所 東京都千代田区神田松永町16内尾松永ビル1F
営業時間 11:00~22:30
定休日 なし

参照元:NPO法人日本アジアハラール協会
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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