かの劇作家ウィリアム・シェイクスピアはこう言った。「安心、それが人間のもっとも近くにいる敵である」と。たしかに我々現代人は安心という名のぬるま湯に浸かりきっている。たまにはそれと真逆を行くことも必要だろう。

というわけで、今回は飲食チェーンの定番商品をフルシカトし、まったく関係なさそうなメニューをあえて注文してみたい。最初のターゲットはズバリ「築地銀だこ」だ。銀だこがなぜか『牛カルビ丼』を出していたのでチャレンジしてみようと思うぞ。いい具合に安心できないではないか。

・銀だこでカルビを食らう

いつかの週末、たまたま銀だこの前を通りがかったら、ランチと称して唐揚げ丼や牛カルビ丼、豚丼、たれカツ丼と書いてあるのが目に入った。銀だこが店舗限定でランチメニューを提供しているのは何となく知っていたが……それにしても牛カルビ丼とは。なかなかに安心できん。

しかも土日祝日はやっていないとのことで、本日はわざわざ日を改めてやって来た次第である。正直、銀だこを前にした私(あひるねこ)の口は完全にたこ焼きになっているのだが、ここは心を鬼にして牛カルビ丼を頼んでみるとしよう。これぞ博打グルメだ。

・レアな限定メニュー

さて、銀だこの牛カルビ丼は「並」が肉6枚で税込780円、「上」が肉8枚で税込880円となっている。私が注文したのは「上」で、丼の他に味噌汁と漬け物が付いてきた。とても銀だことは思えない光景がテーブルに広がる。

主役の牛カルビ丼は大きめの器の中央にネギが盛られ、それを囲うように8枚のカルビが円を描いている。肉は大きくもなく小さくもないサイズで、全体的に非常に真っ当というか超フツー。

・かろうじてハズレではない

食べてみると、柔らかい! とはならないものの、別に固くもない仕上がりで、甘辛なタレによっておいしく食べすすめることができた。ご飯がデフォルトで多いため、肉! ご飯! ご飯! ご飯! 肉! ご飯! ご飯! ご飯! みたいな感じになるが、ボリューム的には悪い話ではないだろう。

ただ、ランチを実施している店舗について銀だこのホームページを調べてみたところ、少々不可解なことが起きてしまった。店舗検索で「ランチ」と入力して表示されるのは以下の10店だ(2020年2月18日時点)。


「末広町店、飯田橋駅前店、日本橋店、八重洲北口店、八重洲地下街店、銀座一丁目店、大衆酒場上野店、大衆酒場王子店、新宿御苑店、関内店」


上記の10店にはそれぞれ「ランチ導入店舗」という表記があるが、どういうわけか私が訪れた阿佐ヶ谷店にはランチに関する記載が一切ないのだ。え、隠しコマンド的な? もしかすると阿佐ヶ谷店同様、シークレットランチを実施している店舗が他にもあるのかもしれない。

・勝負の結果

ちなみに阿佐ヶ谷店では、ランチメニューは17時まで提供しているとのことだった(平日のみ)。税込550円のたれカツ丼も少々気になるため、機会があれば次回試してみようと思うぞ。というわけで今回の博打グルメは、私の勝利だ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 築地銀だこ 阿佐ヶ谷店
住所 東京都杉並区阿佐谷南1-48-17
時間 11:00~23:00(平日・土曜)、11:00~22:00(日・祝)

参考リンク:築地銀だこ
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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