科学の進化はとどまることを知らない。そして流しそうめんの進化もまた、とどまることを知らないのだ。何を言っているか分からないと思うが、これは事実である。ついに流しそうめんが、重力の壁を超越する時代が来てしまった。

2019年3月28日にタカラトミーアーツが発売する新型流しそうめん『ビッグストリーム そうめんスライダー ギャラクシー』。名前からしてすでに尋常ではないが、この商品の最大の売りが “無重力機能” である。これにより、そうめんが下から上に流れるというのだ! ……は?

・人気シリーズの新作

ここ数年、流しそうめんを玩具化して世に送り続けているタカラトミーアーツ。そのモチベーションが一体どこから来ているのかは謎だが、今では発売するたび話題になる人気シリーズとなっている。これからお伝えする『ビッグストリーム そうめんスライダー ギャラクシー(税抜9980円)』は、その最新作だ。

・ついに重力を超越

そもそも流しそうめんとは、上から下に流れるものである。これが大前提だろう。しかしこの『ギャラクシー』は、そんな常識に真っ向から立ち向かった。ジェット噴射により、誰もが想像し得なかった新たな動きを手に入れることに成功したのだ。

“昇流” という重力に反する動きを追加することで、下から上へ、重力を完全無視した不可思議なムーブをキメる流しそうめん。これはまさに、タカラトミーアーツが言うところの「そうめんが描く無限のインフィニティ」に他ならない。

・無重力機能

その驚愕の無重力システムについて、もう少し詳しく解説しよう。そうめんは、「ハイパードライブチューブ」という筒の中を駆け上がることになる。

「マーズタンク」という火星の形をしたウォータータンクに溜められた水を、モーターの力で一気にジェット噴射することでその勢いにのり、下から上へとダイナミックに流れていくそうめん。その様子は、透明なチューブ越しに観察することが可能だ。

だが、上に流れたそうめんはどうなるのだろう? 答えは「インフィニティ水路」を無限ループする、である。上昇したそうめんは「ジェットスペース」内を下って「ハイパードライブチューブ」へと送り込まれ、加速された水流にのって再び宇宙(そら)を目指すというわけだ。

・もはや意味不明

この複雑な仕組みについてはタカラトミーアーツの公式サイトに詳しく書いてあるため、興味のある方はぜひご覧いただきたい。他にも「アースドーム」「テノベ1号(人工衛星)」なるワードや日本火星協会理事長のコメントまで掲載されており、読んでいて頭がおかしくなるぞ。

・新時代へ

下から上へ、重力に逆らった新たな動きを体現する “無重力流しそうめん” 。だから何だ? という気もしなくはないが、こういった一見無意味に思えることを突き詰めるのも、人類の進化に必要なことなのかもしれない。この夏のトレンドなるか?

参照元:タカラトミーアーツ
執筆:あひるねこ

▼従来の流しそうめんシリーズとのドッキングも可能らしい。

去年は滝の中からそうめんが飛び出していた。