Netflixの傑作政治サスペンスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は絶対に見るべきオススメ作品だ。自分が狙った物を手段を選ばず手にしていく男のストーリーは、面白さだけでなく、前代未聞の “1シーズン全話一挙配信” というやり方でも大きく話題を集めた。

しかし、本シリーズに主演していたケヴィン・スペイシーがセクハラ疑惑で解雇。予定されていたシーズンは、ケヴィン抜きで製作されるという事態になった。ケヴィン演じるフランク大統領がどう物語から姿を消すのか注目を浴びたが、なんとティーザー予告編で運命が明かされていた。ネタバレしたくない人は予告を見ない方がいいかも。

・ケヴィンがシリーズを解雇された経緯

まずはティーザー予告編について触れる前に、ケヴィンが解雇に至った経緯を簡単に説明しよう。2017年10月、SFドラマ『スター・トレック:ディスカバリー』などに出演している俳優アンソニー・ラップが、子役時代にケヴィンからセクハラされたことを告白した。

この発言を受け、ケヴィンはSNSで謝罪コメントを発表すると同時に、自分が同性愛者であることも明かした。その後、5シーズンにわたって主演を務めていた『ハウス・オブ・カード』を解雇。最終シーズンとなるシーズン6は、ケヴィン抜きでの製作が決定した。

もちろんシーズン5の最終話は、シーズン6にもケヴィン演じるフランク大統領が登場する形で締め括られていた。よって、いかにシリーズから退場するのかファンは注目していた訳である。

・ティーザーでフランク大統領の運命を大暴露!

ところが『ハウス・オブ・カード』の公式Twitterページに先日投稿されたティーザー予告編で、フランク大統領の運命は超バレッバレ! 動画には「知っておくべきだ」とのコメントが添えられ、フランク大統領の妻クレアが〇〇の前でたたずむシーンが映し出されるのだ。

最終シーズンが配信される前の予告編で堂々とフランクの運命を暴露してしまうとは……その豪快さに思わず脱帽! というより笑ってしまう。おそらくNetflixは、ある程度ファンが主人公の運命を予想しているだろうと察して、「それならば予告編で暴露しちまえ!」と思ったのだろうか。ある意味、潔さはアッパレである。

・シリーズはキャンセル寸前だった

ちなみに、ケヴィンの不祥事ですでに始まっていたシーズン6の撮影は中断せざるを得ない事態となり、シリーズは打ち切りの憂き目に遭いキャンセル寸前だったのだとか。しかし、フランクの妻クレアを主人公に据えることで、製作が続行される運びとなった。

欠かさずシリーズを見ていた筆者は卓越した演技力を誇るケヴィンのファンだったし、こんな展開になってしまって本当に残念だとしか言いようがない。最終章は、2018年11月2日よりNetflixで配信スタート。“イッキ見” という流行語を生みだした作品が、どんな結末を迎えるのか見逃さないようにしよう!

参照元:Twitter @HouseofCards
執筆:Nekolas