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ブラック企業やブラックバイトの問題はあとを絶たない。社員教育のはずが、行き過ぎた指導や待遇が問題となり、働くことさえもままならなくなるケースもあるようだ。

そんななか、外食大手の「コロワイド」の社内報がネット上に拡散し、物議をかもしている。その内容を見ると、会長の言葉がかなり過激に見えるのだが……。このことについて、コロワイド広報は社内報の全文を公開すると共に、次のように説明している。

・コロワイドの発表

「このたび、弊社社内報の一部がSNS等において拡散されておりますが、この件に関し全体の内容につきまして複数のお問い合わせを頂いておりますことから、当該文の全文をここに掲載させて頂きます。

当該文はビジネス・商売の基本となる考え方を述べたものであり、本来はそちらがメインとなるものでありますが、当該文の表現につきましては、弊社グループの社員はもとより、株主様等も株主総会などで耳にされております弊社会長の独特の言い回しで書かれておりますことから、今回はその本来の意図が伝わらず、お騒がせする事態となりましたことを、深くお詫び申し上げます」(株式会社コロワイドホームページより引用)

・社内報の言葉

実際に公開された社内報(商魂 号外編Part.2)を見ると、会長の仕事に関する言葉が詰め込まれている。かなりアツい内容で、指導的立場になる上司は、「鬼」にならなければいけないと説いている。いわば、上司の心得といったところだろうか。

・「馬鹿」や「アホ」

その上で、とりわけ厳しい言葉が並んでいるのが最後の『挨拶』の項目だ。そこを読むと、「馬鹿」や「アホ」をはじめ、「個人的に張り倒した輩が何人もいる」「生殺与奪の権は、私が握っている」などの過激な発言が目に飛び込んでくる。

私(佐藤)は個人的に、全文を読んでも本来の意図がわからない。それほどまでに厳しい言葉をつづらなければ、会長の思いは伝わらないのだろうか? アツい気持ちを持って、メッセージを伝えたい気持ちはわかるが、「馬鹿」とか「アホ」とか言われて、快く従う人はあまりいないと思うのだが……。

社内報の全文を確認したいという人は、コロワイドのホームページ(PDF)を確認して頂きたい。いずれにしても、今後は真摯に対応したいとしているので、これらの言葉が社内報に出てくることはなくなるかもしれない。

参照元:コロワイド(PDF)
執筆:佐藤英典

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