いつぞやか歌手のASKAさんがポロリと口にしてしまった謎の組織名『ギフハブ』。同組織の活動内容は、主に「盗撮や盗聴」であり、スマホ用のアプリも開発しているとのことであるが、詳細は不明だ。しかしその謎に、ひとつの答えを出した男がいる。
「あの日から、オレはずっとギフハブについて研究していた」と語るのは、毎度おなじみロケットニュース24の顧問ドラッグ事情通・ボブ麻亜礼(まあれい)氏だ。彼いわく、「ギフハブの謎は、ASKAの歌詞に書いてある」とのこと。詳し話を聞いてみた。
──ボブさん、なんかASKAさんの曲について大発見があったそうで?
ボブ「ウン。そうな。というのもオレな、ASKAとシンクロできちゃってる気がするんだよね。完全に意識をASKAモードにしたら、アスカ・コードが解けちゃったんだよ。オレの勝手な妄想かもしれないけど」
──ダ・ヴィンチ・コードみたいですね!
ボブ「あと、最初に断っておきたいのは、オレはASKAの過去の失敗とか、ぜんぜん気にしてないから。やっちまったなぁ〜。それもケミカルかよぉ〜。体ぶっこわれっぞ〜……ってくらいで」
──ボブさん、薬物で逮捕された人のこと、基本的に好きですもんね。
ボブ「ちょっと心が弱かったんだよ。それだけ。オレだって、もしかしたら覚醒剤に手を出してたかもしれないし。変なドラッグで失明しかけた過去もあるオレだから、人のこと言えねえし」
──なるほどなるほど。それはさておき、曲ですが……
ボブ「いっちゃん(一番)すごいやつから紹介しよか。曲名は、かの有名な『YAH YAH YAH』な。大人気ドラマ『振り返れば奴がいる』の主題歌で」
──あのドラマ面白かったですねぇ〜。
ボブ「そもそもな、これは偶然かもしれないけれど、『振り返れば奴がいる』の「奴」ってのは、警察とか麻薬Gメン、あるいはギフハブのことで」
──えっ……!!
ボブ「犯罪者心理っていうのかな。この『YAH YAH YAH』を作った時に、ASKAがヤってたのかどうかはオレは知らないし、罪は問わない。仮に当時ヤってたとしたら……絶対にめちゃくちゃ後ろのヤツが気になるのよ」
──? どういうことですか?
ボブ「たとえばさ、電車の中とか、道を歩いている時とか、後ろに誰かいたりするじゃん。全く関係ない人だと思うんだけどさ、彼らが捜査員に見えてきちゃうわけ」
──そうなんですか!
ボブ「だから、わざと立ち止まったりして先に行かしたりして、逆にこっちから動向を見て「あいつ、なんか怪しいな」……って、オレが何かから逃げてるみたいじゃねえか(爆笑)」
──笑えません。
ボブ「まあとにかく、ゴルゴ13くらいに慎重かつ、良い意味で臆病な人が罪を犯している場合、そういう心理になったりするもんなのよ。ま、それはいいとして、歌詞のほうな」
──まず出始めは「必ず手に入れたいものは、誰にも知られたくない」ですが……
ボブ「これな、ずばりヤクな。必ず手に入れたいけど、知られたくないわな」
──!!
ボブ「続く「百ある甘そうな話なら 一度は触れてみたいさ」ってのは、「副作用もあるけど、キマったらスゴイらしいから一度くらいやってみたい」って意味で」
──!! ダメ。ゼッタイ!!
ボブ「勇気だ愛だと騒ぎ立てずに その気になればいい……ってのは、簡単に言えば『メンドクセーこと言ってないでキメようぜ』ってことでな」
──そして「掴んだ拳を使えずに 言葉を失くしてないかい 傷つけられたら牙をむけ 自分を失くさぬために〜♪」となって……
ボブ「今から一緒に これから一緒に 殴りに行こうか……ってのは、警察なり厚労省の麻薬捜査員のことな。オレのこと捜査しようとするんじゃねえ! 来たら殴るぞ!! ってことで」
──すっげえオラついてますね!
ボブ「んで、YAH(ヤー)YAH(ヤー)YAH(ヤー)ってのは、オネエ口調での「嫌(イヤン)」って意味な。捜査されるのはイヤンイヤンイヤン〜って」
──オラついてると思ったら、今度はオネエに!
ボブ「アップダウンが激しい曲だな。んで、ちょっと中略して「夜明けだ朝だと騒ぎ立てずに」ってのは、ずばり『ガサ入れ』のことな」
──!!!!
ボブ「ガサ入れって、だいたい早朝に来るらしいんだよ。朝5時とかに。そんな時間にやめてくださいと。騒ぎ立てないでください、と」
──そういえば『モーニングムーン』という曲でも「Ah Ah 午前五時」という歌詞が出てきます!
ボブ「それもガサ入れな。で、その曲の最後の方「朝焼けのベランダで戸惑ってる」って部分は、ガサ入れ来ちゃったけど逃げられなくてベランダで「やっべえ、やっべえ、どうしよう」と戸惑ってるんだよ」
──なんかメチャクチャ情けない光景ですよそれ(泣)
ボブ「ほかにもあるぞ。『僕はこの瞳で嘘をつく』の「あの娘の事は言えない あの娘の影は見せない」ってのは、ずばりプッシャー(売人)のことな」
──たしかに入手経路は言えません。
ボブ「あと、『ID』って歌の「かるく麻酔を打たれたくらいの速さで」ってのは、そのままズバリ覚醒剤のことで……」
……この後もボブ氏はASKAさんの歌詞について延々説明していたが、急に真顔になり「これ以上言うとギフハブに……」と言い残し、怯えるように去っていった。はたして彼の推理は正しいのであろうか? さらなる研究に期待したい。