鬼のように剃り上げたサイド、天をつくようなトサカ。これ以上ないというレベルでハードなモヒカンを立てているのは、ビッグウェーブさんことBUTCH (ブッチ)さんである。

どことなく世紀末を感じさせる外見の彼。その外見が原因で事件や事故に遭ったことはないのだろうか? 話を聞いてみた。

・ブッチさんって誰

毎年iPhone行列に参加しているブッチさんは、行列マニアの間では知られた存在。iPhone日本初上陸だったiPhone3Gの行列の際の名言「乗るしかない、このビッグウェーブに」は、全国のお茶の間にiPhoneの勢いを印象付けたと言っても過言ではないだろう。ブッチさんが25歳の時のことだ。

・モヒカンになったキッカケ

当時のテレビ映像でも、神をも恐れぬバチバチのハードモヒカンであるブッチさん。そもそも、いつからモヒカンなんだろうか

ブッチさん「今37歳だから……モヒカン歴は15年だね」


──なんでモヒカンにしようと思ったんですか


ブッチさん「オレ、実は22歳の時にMTVの番組『YAVIBE』でタレントデビューしてるんだけど、最初はその番組内の企画だったんだよ。で、今のキャラが確立されて、それからずっとモヒカンだね」


──外見が原因で事件や事故に遭ったことはありますか


ブッチさん「事件や事故っていうか……ちょっとしたハプニングはあったね」


──ハプニングですか


・外見が原因で起こったハプニング

ブッチさん「あの時、オレは渋谷を歩いてた」


──ふむふむ


ブッチさん「ふと見ると道端に財布が落ちてたんだ」


──事件の匂いがしますね


ブッチさん「当然、交番に届けるわな」


──そうですね


ブッチさん「オレも常識的に考えて警察に持って行ったわけだ。落とし主はきっと困っているに違いない。だってオレだったら相当焦るぜ? 財布落としたら


──財布はヤバイですね想像しただけで震えます


ブッチさん「だよね。間違いないんだ。だから、急いで交番に行ったんだよ。交番にはおまわりさんが 7人くらいいたかな? 入り口で『すみませ~ん!』って声かけたんだ。そしたら……」


──そしたら


ブッチさん「おまわりさんが全員一斉に身構えたんだよね。『ぎょッ!』って音が聞こえるようだったよ」


──とのこと。ちなみに、外見がキッカケで起こった事件はそれくらいで、絡まれたりなどはあまり覚えがないという。もはや世紀末も過去のもの。穏やかに語るブッチさんの瞳には優しい光がともっていた

警察官に「ぎょっ」とされた時、ブッチさんも「まあ、そうなるよね」と思ったのだとか。それも含めて、ブッチさんは変わらず優しい眼でつぶやき続けるのだ。


「パワーハグ」と──。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.