回復の実感のない景気。バブル崩壊後の世代である私(中澤)は、文字通り景気が良い話なんて聞いたことがない。リストラ、老後保障の先細り、就職活動期もバリバリ氷河期だったし。働いていても常に将来への不安が消えない。

貯金しなければ……! でも貯まらないお金。何か良い副業を教えてよドラえもん~! そんな気持ちの人は私だけではないのか、経済産業省が募集した副業がとんでもないことになっている

・空飛ぶクルマにかかわる仕事

2019年3月7日から4月3日まで、経済産業省が『週一官僚』の公募を転職サイト「ビズリーチ」で行った。「週1日官僚として勤務できる」というこの仕事。経産省の推進する「空飛ぶクルマ」にかかわるものである。

「空飛ぶクルマ」とは文字通り空を飛ぶ自動車。こう言うと非常にSF的だが、都市の渋滞を避けた通勤や山間部の新しい移動手段として、経産省がリアルに実現しようとしているプロジェクトだ

募集されているのは、このプロジェクトの「コミュニティマネージャー」と「パブリックリレーションズディレクター」各1名。

・応募者数がこちらです

業務内容を見てみると、「空飛ぶクルマ」への意見を集め一般生活に馴染み安いようにアイデアを出すのがコミュニティマネージャー、PRを担当するのがパブリックリレーションズディレクターのようである。計2名のこの募集への応募者総数はなんと……


1338名!


──採用率669倍。殺到しすぎィィィイイイ! この倍率はエントリーした人には悲報と言う他ない。

ちなみに、省庁が副業・兼業限定で公募を実施したのは初めて。日給は1万5030円(交通費別)とのこと。今はまだSFのように思える空飛ぶクルマだが、この倍率を潜り抜けた猛者が本当に『ドラえもん』の生まれた世界を実現するかもしれない。そうなったら良い副業を教えてよドラえもん~。

関連リンク:ビズリーチPR TIMES
執筆:中澤星児

▼ガチで実用化に向けて動いているもよう