そのメールを見た時、指が震えた。そして、読み間違えがないか何度も確認する。声に出しても読んでみる。間違いない。「音源・動画審査を通過いたしました」と書いてある(涙)

フジロック、ライジングサン、ロックインジャパンなど、大規模なロックフェスの舞台はバンドマンの憧れだ。上記のメールはその1つである『SUPERSONIC』から送られて来たもの。

2020年サマーソニックの代わりに開催されるスパソニ。以前の記事で、売れないバンドマンである私(中澤)がオーディション「出れんの!?スパソニ!?」に応募したことをお伝えしたが、まさか通過するとは──。

・厳しい音源審査

というのも、1000通以上の応募から20バンドくらいに絞られる大規模ロックフェスの音源審査なんて通過するものではないからである

昔は音源審査で大量の通過者を出してウェブ投票で絞っていたサマソニ・オーディション「出れんの!?サマソニ!?」も、近年では音源審査で絞るようになっていた。確かに音源審査通過者が多すぎてリスナーがよくわからない的な批判もあったしな。

その証拠に、昨年、私のバンド・フリサトは、フジロックライジングサンロックインジャパンサマソニいずれの音源審査も通過することはできなかった。

・今年の音源審査に応募した理由

では、なぜ今年も音源審査に応募したかと言うと、ロックフェスが開催されて欲しいから。正確に言うと、ロックフェスが開催できる世の中になって欲しい。そういった希望も込めての応募であった。

現在、世界は不安定な状態だ。パンデミックに前代未聞の規模のイナゴの大群まで発生し、1年後どうなっているかも分からない。そんな中、緊急事態宣言中の4月、私ができることは家を出ないことだけで、せめてもの希望をこの応募に託したのだ

・通過メールの内容

話を冒頭に戻そう。送られてきたメールにはスケジュールが書かれていた。どうやら、音源審査の後、ネットユーザーによるウェブ投票が開始となる模様。その後、最終ライブ審査があり、全て勝ち上がると9月19、20、21日にZOZOマリンスタジアムと幕張海浜公園で開催される「SUPERSONIC」に出演することができる。

・どんな人が通過したのか

ウェブ投票の開始は6月1日。そう、本日である。期間は6月10日までで、1日1人1票を投じることができるようだ。

バンド活動を始めて14~5年来の夢の舞台。しかし、そんな気持ちを持っているのは私だけではない。もちろん、バンドそれぞれに強い意志を持って参加しているだろう。言わば、本日はインディーズバンドマンにとって決戦開始の日なのである。

どんな人が通過したんだろうか? 気になったので公開されている投票ページをさっそく見てみたところ……


え……ッ!?


多すぎィィィイイイ


スクロールしてもキリがねェェェ!!!

──死ぬほど通過してた。「出れんの!?スパソニ!?」のリリース情報によると、応募総数1861組の中から選ばれた523組とある。523て。近年のライジングサンの応募総数より多いやないか

・バンドマンは明日を見ている

どうやら、以前の「出れんの!?サマソニ!?」のやり方に戻ったようである。というわけで、戦いはむしろここからだった。バンドページを見てみると、下に表示されているピンクの投票ボタンから投票できるようだ。

もちろん、私は勝ち上がることを目指し自分でも投票するが、まあ前述の通りフェスが開催されるかどうかも分からない世の中だ。そして、それについて私たちが自分の力で変えられることは決して多くない。

だからこそ、気に入ったインディーズバンドがいれば、熱い夢に願掛けして1票というのも良いのではないだろうか。バンドマンは明日を見ている。この応募総数と通過者数の多さにはそんなことを思わされた。

参照元:出れんの!?スパソニ!?
執筆:中澤星児

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