ご飯のお供の定番・丸美屋のふりかけ。私(中澤)は以前の記事で、レギュラーシリーズ16種類を食べ比べて四天王を決めたわけだが、これは言わばファーストインプレッションで鮮烈な味を選んだ内容だった。だが、ひと袋買えばほぼ毎日食べることになるふりかけにとって飽きないことも重要である。

そこで、1カ月間毎日食べ続けた今、改めてウマイと思うふりかけを発表したい。食べれば食べるほどにウマかったのがコイツらだった

・ふりかけ袋入り16種

様々なふりかけシリーズを展開している丸美屋。食べ比べたのは、その中で「ふりかけ袋入り」にラインナップされている16種類だ。選んだ理由は以前の記事でも申し上げた通り、のりたま袋入りがここに分類されていたから。ラインナップは以下の通りである。

磯香のり
ぺパたま
梅ごましお
ごましお
たらこ
しその香
焼肉
牛わさび
海苔わさび
のりたま
しそしらす
すきやき
梅かつお
味道楽
旨味さけ
本かつお

ちなみに、ファーストインプレッションで鮮烈だったのは「のりたま」「すきやき」「海苔わさび」「しそしらす」の4つ。だが、1カ月はなかなか長い。先に言っておくと、ここから2つ脱落し、新たに3つがランクインしている。まず、残ったのは次の2つの味だった。

・「海苔わさび」「しそしらす」

噛めば噛むほどに味が出るのが「しそしらす」である。そのさっぱりしたしその甘みとしらすの旨味はクセがなく、1カ月食べ続けても全く飽きなかった。むしろウマくなっていく。迷った時は「これでいいか」となるほどの安定感だ

一方、「海苔わさび」は鼻にツーンと来る味が強烈。しかし、スッキリした味のためか、飽きるというよりそのツーンが癖になる。1番最初に無くなったのがこの味だった。

大定番「のりたま」と、ひと口目が1番鮮烈だった「すきやき」が落ちたのは自分でも意外である。とは言え、この2つが飽きる味だったというわけではない。1カ月間食べ続けるうちに、他の3つが伸びすぎただけなのである。食べれば食べるほどにウマくなったのが以下の3つ。

・磯香のり

ファーストインプレッションでも圧倒的な海苔の風味を感じた磯香のり。食べれば食べるほどにシンプルな味付けに惹きこまれていく。正直、海苔をそのまま食べるより香りと風味が際立っており、今ではひと口食べるだけで海が見える。これぞ海の味。

・本かつお

かつお、海苔、ごま。本かつおのシンプルな味には、最初地味さを感じたものだが、16種の中で後半1番伸びたのがこれかもしれない。噛めば噛むほどに強いかつおの旨味が染みだし、後を引く味にご飯が進む。

・味道楽

丸美屋ふりかけと言えば、のりたま、そして味道楽! ファーストインプレッションでは、私はのりたまに軍配を上げたのだが、病みつきになったのは味道楽の方だった。かつおの渋い旨さに、卵の甘みが派手さをプラスしている。そのバランス感覚は、食べれば食べるほどに舌に染み入る味だ。

・総括

まとめると、「海苔わさび」「しそしらす」「磯香のり」「本かつお」「味道楽」が1カ月毎日食べ比べ続けた今の5選である。前回の記事と合わせて参考にしていただけると幸いだ。

食べ続けることで味の景色が変わっていく丸美屋のふりかけ。ひと口の鮮烈さだけではなく、その深みが丸美屋の強さなのかもしれない。のりたましか食べたことがない人は是非丸美屋の別のふりかけも食べてみて欲しい。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.